スライス型ゼリー丸飲み法





スライス型ゼリー丸飲み法

嚥下しやすいスライス型食塊を外でつくり、そのまま丸飲みしてもらうことで誤嚥や残留を予防できる。

主な対象者
仮性球麻痺、球麻痺、舌切除、その他口腔・咽頭・喉頭などの術後、摂食訓練のごく初期、食塊形成困難、咽頭残留、食道入口部開大不全のある場合などに使用する。指示を守れず咀嚼してしまう患者は対象外とする。

具体的な方法
ゼラチンゼリーなど軟らかく滑りやすい食品を使用する。山型に盛り上がったゼリーより、薄くスライス型にしたゼリーは崩れにくく、咽頭、食道入口部をよりスムーズに通過することを利用している。
送り込みが悪い場合は奥舌に入れる。
小さめで平たいスプーンを利用することがコツ。

注意点など
頸部が伸展していると丸ごと誤嚥される場合があるので、必ず頸部前屈(送り込み困難例ではリクライニング位)とする。
咀嚼せずに丸飲みができない患者には使用できない。

日本摂食・嚥下リハビリテーション学会より参照。