嚥下体操

嚥下体操


食前の準備体操や、基礎訓練として行なわれています。
全身や頸部の嚥下筋のリラクゼーションや覚醒を促すことにもつながります。
覚醒の向上も促すことができると言われています。

主な対象者は仮性球麻痺、高齢者全般、これ以外でも患者の状態によって行われています。


具体的な方法


よく知られている方法としては、次の①~⑩を 1 セットとして実施します。


  1. 口すぼめ深呼吸
  2. 首の回旋運動
  3. 肩の上下運動
  4. 両手を頭上で組んで体幹を左右側屈(胸郭の運動)
  5. 頬を膨らませたり引っ込めたりする
  6. 舌を前後に出し入れする
  7. 舌で左右の口角にさわる
  8. 強く息を吸い込む(咽頭後壁に空気刺激を入れる)
  9. パ、タ、カの発音訓練
  10. 口すぼめ深呼吸

これ以外でも患者の状態に応じて、組み合わせや方法が工夫して行われています。
デイサービスや病院、施設入所者に対して集団で行うと、より効率的で意欲も高まり効果的です。

注意点など


頸椎症など頸部の疾患がある場合は首の回旋運動を控えましょう。
めまいなどの症状に注意しましょう。


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日本摂食・嚥下リハビリテーション学会より参照。