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筋萎縮性側索硬化症と前頭側頭型認知症の合併

筋萎縮性側索硬化症と前頭側頭型認知症の合併について 筋萎縮性側索硬化症(amyotrophiclateralsclerosis:ALS)と認知症との合併は近年広く認知されています。 筋萎縮性側索硬化患者は、症前頭側頭葉変性症(frontotemporallobardegeneration:FTLD)、とくに前頭側頭型認知症(frontotemporaldementia:FTD)との合併が典型像であると理解されています。 前頭側頭型認知症は人格行動障害で特徴づけられていますが、発動性低下は前頭葉穹窿部、脱抑制は前頭葉下面や側頭葉の障害との関連が指摘されています。 筋萎縮性側索硬化症と症前頭側頭葉変性症の合併では、書字障害が起こると言われています。前頭側頭型認知症の病型と同様、書字障害の特徴も主要変性部位を反映しているものと言われています。この関係の延長線上に進行性非流暢性失語や意味性認知症があるものと言われています。 また、筋萎縮性側索硬化症と症前頭側頭葉変性症の合併では、病識欠如があると言われています。 2008年に報告されたFTLD-modifiedCDRは、従来のCDRに人格行動障害や言語に関する項目が追加されたもので、FTLDの重症度評価や経過観察に有用であると報告されていて、SPECTにおける前頭側頭葉の取り込み低下と有意な相関があることが示されています。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)の機能評価スケール(ALSFRS-R)

ALS(筋萎縮性側索硬化症)の機能評価スケール(ALSFRS-R) 1.言語 4.会話は正常  3.会話障害が認められる  2.繰り返し聞くと意味がわかる  1.声以外の伝達手段と会話を併用  0.実用的会話の喪失 2.唾液 4.正常  3.口内の唾液はわずかだが明らかに過剰(夜間は唾液が垂れることがある)  2.中程度に過剰な唾液(わずかに唾液が垂れることがある)  1.顕著に過剰な唾液(よだれが垂れる)  0.著しいよだれ(たえずティッシュペーパーやハンカチを必要とする) 3.嚥下 4.正常な食事習慣  3.初期の摂食障害(時にむせる、喉に詰まらせる)  2.食物の内容が変化(継続して食べられない)  1.補助的なチューブ栄養を必要とする  0.全面的に非経口性または腸管性栄養 4.書字 4.正常  3.おそい、または書きなぐる(すべての単語が判読可能)  2.一部の単語が判読可能  1.ペンを握れるが字を書けない  0.ペンが握れない 5.食物を切る・器具を使う(胃瘻の設置の有無により) (胃瘻なし) 4.正常  3.いくぶん遅く、ぎこちないが、他人の助けを必要としない  2.フォーク・スプーンは使えるが箸は使えない  1.食物は誰かに切ってもらわなければならないが、なんとはフォークまたはスプーンで食べることができる  0.誰かに食べさせてもらわなければならない (胃瘻あり) 4.正常  3.ぎこちないがすべての指先で作業できる  2.ボタンやファスナーをとめるのにある程度手助けが必要  1.介助者にわずかに面倒をかける(身の周りの動作に手助けが必要)  0.全く指先の動作ができない 6.着衣・身の周りの動作 4.障害なく正常に着る  3.努力を要するが(あるいは効率が悪いが)独りで完全にできる  2.時折、手助けまたは代わりの方法が必要  1.身の回りの動作に手助けが必要  0.全面的に他人に依存 7.寝床での動作 4.正常  3.いくぶん遅く、ぎこちないが、他人の助けを必要としない  2.独りで寝返ったり、寝具を整えられるが非常に苦労する  1.寝返りを始めることはできるが、独りで寝返ったり、寝具を整えることができない ...

筋萎縮性側索硬化症における意思伝達能力障害stage分類

筋萎縮性側索硬化症における意思伝達能力障害stage分類 stage Ⅰ  文章にて意思表出が可能 stage Ⅱ  単語のみの表出が可能 stage Ⅲ  Yes-Noのみ表出可能 stage Ⅳ  残存する随意運動はあるが、Yes-Noの確認が困難なことがある stage Ⅴ  全随意運動が消失して意思伝達不能な状態