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外傷性脳損傷後のMRI所見


外傷性脳損傷後のMRI所見

1.慢性期に特徴的な器質病変として認められることが多いMRI所見
ⅰ)脳挫傷や頭蓋内血腫後の変化
T1低信号、T2高信号を示す局所性ないし広範な壊死、梗塞所見や脳萎縮所見など。
(注:前頭葉や側頭葉の先端部や底部にみられることが多い。)
ⅱ)びまん性(広範性)脳損傷(びまん性軸索損傷を含む)後の所見
脳室拡大や広範な脳萎縮、脳梁の萎縮、脳幹損傷や脳幹部萎縮所見など。
(注)深部白質や脳梁、基底核、上位脳幹背側の損傷や滑り挫傷(glidingcontusion)がびまん性(広範性)軸索損傷の特徴的所見とされるが、急性期にこれらの部位に出血性病変があった場合には慢性期にT1低信号、T2高信号として残ることがある。ただし急性期には浮腫性病変(T1等信号、T2高信号)のみのこともある。そのような場合には慢性期には異常を認めないかあるいは同部の萎縮のみが残存することもある。
ⅲ)その他
一例ないし両側の硬膜下水腫や外水頭症の所見が見られることもある。

2.高次脳機能障害と関連があるとされるMRI所見
ⅰ)深部白質損傷所見
ⅱ)脳室拡大とくに側脳室下角の拡大や第3脳室の拡大
ⅲ)脳梁の萎縮
ⅳ)脳弓の萎縮など

注:MRIで異常が認められなくても高次脳機能障害を呈することがある。
(付)①脳室拡大や海馬萎縮とIQとの関連が報告されている。
・深部白質損傷や脳室拡大所見と動作性IQ(PIQ)低下
・左側脳室下角の容積増大と言語性IQ(VIQ)低下
・右側脳室下角の容積増大とPIQ低下
・左海馬の容積減少とPIQ低下

②急性期に認められる脳幹や脳梁損傷など、びまん性(広範性)軸索損傷に特徴的な所見は、高次脳機能障害が後遺することを推測させる

③小児の高次脳機能障害と関連があるとされるMRI所見
・深部白質や脳幹損傷所見
・前頭葉損傷所見
・小脳の萎縮所見

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