単語理解障害 前頭葉と後方領域の相違


単語理解障害 前頭葉と後方領域の相違

単語理解は、一般的には目の前に物品や絵カードを複数提示し、その中からいわれた単語に該当するものを指差す方法(pointing)で評価される。
前頭葉損傷と後方領域損傷の相違をしらべるには、選択肢の図版を2 種類用意します。
ひとつは選択肢のカテゴリーをひとつかふたつに限局したもの(限局カテゴリー図版)、もうひとつは選択肢のカテゴリーがすべてことなる図版(ランダムカテゴリー図版)です。前頭葉損傷患者群では、限局カテゴリー図版をもちいても、ランダムカテゴリー図版をもちいても成績に解離はみとめない。一方、後方領域損傷群では、限局カテゴリー図版をもちいたほうが、ランダムカテゴリー図版をもちいたばあいよりも有意に成績が低下する。すなわち、前頭葉損傷群では、正解に近い選択肢を誤って指差すのではなく、類似していないものもふくめて誤って指差す可能性が高く、これは指差し‘反応’に近いレベルの障害であることを示唆します。一方、後方領域損傷では、誤った選択であっても、類似カテゴリーのものを選ぶ可能性が高く、少なくとも、正解のカテゴリーまでは到達しているのに、その後の厳密な選択において混乱をきたしていることが推測され、‘単語理解’により近いレベルでの誤りと考えられる。

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