STAI 状態・特性不安検査


STAI 状態・特性不安検査

STAI は、不安になりやすい性格傾向(特性不安)と刻々と変化する一過性の不安状態(状態不安)とに区別して測定できる点が特徴です。Spielberger,C.D.による「不安の特性・状態モデル」に基づいて作成された心理テストであり、1970年にSTAI-FormX が発表されました。その日本版が三京房から発行されています。特性不安尺度はMAS と同様に個人の性格特性や症状の把握に利用されており、状態不安尺度はストレス事態での情動変動や臨床的処置の直接的効果の検討などに用いられています。その後いくつかの修正が加えられ、1983年にSTAI-Form Y が発表されました。このSTAI-Form Y に改良を重ね、日本の文化的要因を考慮して開発された日本版が新版STAISTAI-Form JYZ)として実務教育出版から発行されています。