NST 栄養サポートチーム


NST 栄養サポートチーム

NSTNutrition Support Team)とは、栄養療法を必要とするすべての患者を対象に、病院内で医師、看護師、薬剤師、栄養士などが連携して、栄養管理を行う栄養サポートチームのことです。

NSTの活動は、栄養療法を必要とする患者の栄養状態を調べ、栄養管理を必要とするかどうかを判定し、必要とする場合は、その患者に適した栄養療法を選択し、栄養管理法についての指導や提言を内容とします。

栄養療法は、健康への回復・維持を目的に、医学的な見地から生理機能や代謝を考慮し、摂取する食品・栄養素などの組み合わせを考え、患者にあった手法を用いて、必要な栄養を体内に取り入れる手段です。

栄養療法には、①経口栄養法(口から摂取する)、②経腸(経管)栄養法(鼻から管を通し、流動食や液状の栄養剤を送る、あるいは管などを用いて胃や腸に栄養剤を直接注入する)、③経静脈栄養法(静脈にカテーテルを挿入し、点滴で栄養液を注入する)などがあります。

NSTは、栄養学の専門家が栄養管理の専門チームの必要性を唱え、1970年代にアメリのシカゴで誕生し、急速に広がったものです。日本でも、1980年代に高カロリー輸液療法(TPN)が普及し、栄養管理の重要性が認識されるようになり、多くの病院でNSTが採用されるようになりました。)