神経因性膀胱 糖尿病神経障害

神経因性膀胱 糖尿病神経障害

神経因性膀胱は、膀胱知覚の異常による尿意の低下に始まり、進行すると自律神経に支配される不随意筋である膀胱排尿筋と、膀胱出口の筋肉である内尿道括約筋の障害により、収縮力の低下や尿失禁がそれぞれ生じる。これにより尿失禁や尿路感染がくり返されると、患者の QOL は著しく低下してしまう。
一方、神経因性膀胱は初期には無症状なことが多いが、進行すると多量の残尿が生じて尿閉、尿失禁、腹部膨隆などを生じる。診断には超音波検査による残尿量の測定や、尿流量計による測定を行う。治療にはα遮断薬などが用いられ、残尿が多い場合は自己導尿を指導する。