スキップしてメイン コンテンツに移動

機能性構音障害における「つ・ず・ち・じ・ひ」/ts//dz//tʃ//dʒ//ç/の発音練習

機能性構音障害における「つ・ず・ち・じ・ひ」/ts//dz//tʃ//dʒ//ç/の発音練習

/ts//dz/の産生方法

/ts//dz/は、歯茎と舌尖における破擦音です。
無声舌尖歯茎破擦音は/ts/で、有声舌尖歯茎破擦音は/dz/です。
誤りとしては、摩擦部が構音できないことによる/t//d/への置換、構音点が後方へずれることによる/tʃ//dʒ/への置換、側音化構音があります。
/s/も同様に誤っている場合が多く、/s/の訓練を行い、/s/の構音操作が習得されると、自力習得や聴覚刺激のみでの改善が見られることが多いです。
訓練方法としては、/s/または/ ɸ /習得後に、いったん閉鎖をしてから/s/または/ɸ/を産生するように促します。
先に摩擦をさせ、その息を、舌を軽く噛んで止める(/s:t/)ことを連続させます。
そのうえで、正音を聞かせながら/ts/を導きます。
この際、/s/産出時に、/s/が破擦音化しないようチェックします。
一般的に破擦音は、関連する摩擦音の習得後に促すようにします。
しかし、例えば/s/において、狭めの維持が難しく、息を流出させようとすると破擦化してしまう場合、先に/ts/を習得させることも一案です。

/s/から/ts/を導く訓練の流れ


/tʃ//dʒ/の産生方法

歯茎硬口蓋と前舌における破擦音です。
無声音/ti/と有声音/dg/があります。
誤りとしては、摩擦困難による/t//d/への置換、/k/への置換、側音化構音鼻咽腔構音があります。
訓練方法は、基本的に/ts/に準じます。
/ʃ/習得後/ts/と同様に促していく。

/ç/の産生方法

硬口蓋と前舌による無声摩擦音です。
/ʃ//ti//k/などへの置換や、これらに近い歪み、省略、側音化構音などが見られます。
単独で誤りが出現することはまれです。
/ʃ/の構音が可能な場合 構音点を/ʃ/より後方にすることを説明し、硬口蓋と舌のどこを使って摩擦を行うかを、実際に口蓋や舌に触れて示します。
音を出させながら、構音点の指示。聴覚刺激を用いて/ç:/の産生を促します。



機能性構音障害の音の産生で基本となる訓練

母音の産生訓練

/p/、/b/、/m/の産生訓練

/ɸ/の産生訓練

/t/、/d/、/n/の産生訓練

/k/、/g/、/ ŋ/の産生訓練

/s/、/z/の産生訓練

/ʃ/の産生訓練

/ts/、/dz/、/tʃ/、/dʒ/、/ç/の産生訓練



コメント

このブログの人気の投稿

BBS TUG 10m歩行テスト

BBS(Berg Balance Scale) 特徴 各項目は、0~4点の5段階の56点満点。 評価項目はすべて日常生活関連動作から構成されている。 カットオフ値 46点以上 病棟内自立判定基準 36点以上 病棟内見守り判定基準 詳しい評価方法はこちら記事を参照して下さい↓ バランス機能評価(Berg Balance Scale/BBS) TUG(Timed Up to Go)テスト 方法 肘掛つきの椅子から立ち上がり、3m歩行し、方向転換後3m歩行して戻り、椅子に座る動作までの一連の流れを測定する。 カットオフ値 13.5秒:転倒予測 20秒:屋外外出可能 30秒以上:日常生活動作に要介助 詳しい評価方法はこちら記事を参照して下さい↓ タイムアップアンドゴーテスト TUG:Timed Up & Go Test 10m歩行テスト 方法 助走路(各3m)を含めた約16m(直線歩行路)を歩行し、定常歩行とみなせる10mの所要時間をストップウォッチにて計測する。 カットオフ 24.6秒:屋内歩行 11.6秒:屋外歩行 詳しい評価方法はこちら記事を参照して下さい↓ 10メートル歩行テスト(10MWT)

標準失語症検査(SLTA)

標準失語症検査(SLTA)とは 標準失語症検査(Standard Language Test of Aphasia :SLTA)は、日本で最もよく用いられている総合的な失語症検査です。 一般的には「SLTA」と呼ばれることが多いです。 開発者は、失語症研究会(現在は日本高次脳機能障害学会)です。 基礎的な研究は1965年に開始され、最終試案は失語症者200人・非失語症者150人のデータをもとに標準化されて、1975年に完成版が出版されました。 標準失語症検査(SLTA)の概要 目的 失語症状の詳細な把握と、失語症に対するリハビリテーション計画立案の指針を得ることを目的としています。 構成 「聴く」、「話す」、「読む」、「書く」、「計算」の5側面、計26項目の下位検査で構成されています。 所要時間 所要時間は失語症のタイプや重症度によりますが、60~120分程度です。場合によっては120分以上かかることもあります。 一定数の誤答が連続した場合や一定の得点に達していない場合には中止基準を設けて、被検者の心理的負担に配慮しています。 特徴 6段階評価 :大部分の検査項目において反応時間やヒント後の反応に基づく6段階評価が採用されており、症状を詳細に把握することができます。わずかな変化を知ることができ、この情報をリハビリテーションに生かすことができます。正誤2段階の評価に換算して大まかな成績を表示することもできます。 普及度の高さ :日本で最も一般的な失語症検査であり、多くの臨床家が本検査に精通しています。転院時にも他施設との情報共有がしやすく、本検査の反復使用によって経時的変化がわかります。 刺激の統一 :SLTAでは、できる限り同一の単語や文を刺激に用いています。被検者内でモダリティ間(「命令に従う」課題を口頭で聴覚呈示する場合と文字で視覚呈示する場合等)、漢字・仮名間(同じ「読解」課題で単語を漢字表記する場合と仮名表記の場合等)の成績比較をすることができます。 「話す」側面の充実 :動詞の表出をみる「動作説明」や4コマまんがを用いた「まんがの説明」等独創的な検査項目があります。 記録用紙 下段は項目ごとの6段階評価の結果の記入欄、上段は正答率(完全正答の段階6および不完全正答の段階5)を折れ...

柳原40点法

柳原40点法 ベル麻痺、 Hunt 症候群、一側性の脳血管障害などは、顔面の左右どちらか一方に症状が発生します。 麻痺側の動きを健側と比較し肉眼的に評価することは、 顔面神経麻痺の診断として最も簡便かつ重要です。 柳原 40 点法では麻痺の程度を肉眼的に評価するため、 顔面表情筋をいくつかの項目に分けて、各々の障害程度をスコア化し、最後に集計する方法で評価を行います。柳原 40 点法では顔面の表情 10 項の顔面運動に対し評価します。 明らかな左右差を認めない場合 4 点、減弱している場合 2 点、適度に低下している場合 0 点の 3 段階評価で採点し、合計点数を記録します。 40 点満点で 10 点以上を不全麻痺、 8 点以下を完全麻痺、あるいは 20 点以上を軽症、 18 ~ 10 点を中等症、 8 点以下を重症とする。 また、 36 点以上で中等度以上の病的共同運動のないものを治癒と判定しています。 http://imd-www.naist.jp/research/pdf/2011_nishida.pdf より参照。