ウェルニッケ失語の病巣

ウェルニッケ失語の病巣

Broca領域が解剖学的位置によって規定されているのに対 して、Wernicke領域はその障害により言語理解障害が起 こる領域と考えられています。
主に上側頭回後部を中心とした部位を指すようですが解剖学的定義は一定していません。
なお、Wernickeは、最初、音響心像の座として上側頭回を推定し、1906年の論文では上側頭回後半を感覚性言語 中枢と考えたが、これに隣接する中側頭回の一部を含めてもよいような表現をとっています。
最も狭い領域を指して言っているのはGeschwindであり, Brodmannの22野に相当する領域 (上側頭回の後ろ1/3付近)にほぼ相当するとして、一般的に狭義のWernicke領域 と呼ばれています。
典型的なウェルニッケ失語は、左側頭葉後上部を中心とし、縁上回と角回にも伸展する病巣で起こります。
後方の範囲が広く角回損傷が強い場合には、読みと書字の障害が強く現れます。
ウェルニッケ失語を起こす皮質下病巣として は、Alexanderらによると、側頭峡が重要であるとされています。
また、被殻出血が主に後方へ伸展し側頭峡を損傷した場合に、音韻性錯語を伴うウェルニッケ失語を呈し、小声 になり片麻痺を伴う点が皮質損傷主体のウェルニッケ失語と異なるといいます。

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