入力文字辞書とは

入力文字辞書とは

入力文字辞書とは、私たちの脳内にある文字の記憶が貯蔵されている倉庫と言い換えることができます。
つまり、日本語話者の場合、漢字や平仮名やカタカナなどの形態の記憶が集まった場所になります。
「ト」「ロ」という形態素は、日本語圏では、/to// ro/と いう音韻を表示していますが、ハングル文字の中にもきわめて似た形態が存在し、それぞれ/a// m/という音素を表示しています。このため、どちらの言語圏で生活する人もそれぞれこれら「ト」「口」という形態を文字として捉えることが可能です。
つまり、「ト」「口」という1 形態素は、日本語圏の人の入力文字辞書にも韓国語圏の人の入力文字辞書にも存在していることになります。
このように、人の脳の中には、その母国語に応じた文字辞書が存在していると言われています。