唾液腺のアイスマッサージ

唾液腺のアイスマッサージ

目的

唾液腺上の皮膚をアイスマッサージすることにより、唾液を減少させる目的で行います。
主に流涎の多い患者様や絶えず唾液でむせている患者に対して行います。

方法

方法としては、寒冷刺激器(アイスクリッカー®)に氷、水を入れます。(寒冷刺激器がない場合はビニール袋に氷を入れて代用することが可能。)
唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)上の皮膚に寒冷刺激器を当て、回すようにしてマッサージをします。
唾液腺

一箇所につき10~15秒間マッサージし、1クール5~10分、皮膚が軽く発赤するくらいまで行い、1日3クール行います。
皮膚が濡れた場合は乾いた布でよく拭き取ります。
冷たすぎて患者が耐えられない場合は時間を短くして行います。
効果が出るまで2~3週かかることが多く根気よく続ける必要があります。その後効果を必ず確認します。

注意点

注意点としては、長時間同じところに当て続けないようにします(一時間以上同じところに当てていて凍傷につながった例があります)。終了後皮膚の状態を観察するようにします。
また、患者が嫌がる場合は無理に行わないようにします。
急に流涎が増えた場合は、脳卒中再発や口腔内疾患などの原因がないか確認する必要があります。