時計描画検査 (CDT :clock drawing test)

時計描画検査 (CDT:clock drawing test)

時計描画テストは、従来は視空間機能の評価法とされてきましたが、近年は認知機能のスクリーニングとしても用いられています。
時計描画検査(CDT:clock drawing test)に含まれる評価項目は、理解、プランニング、視覚記憶と図形イメージの再構成、視空間機能、運動プログラムと実行、数字の認識、抽象概念、集中力(注意力)などであり、長期記憶と情報再生、視知覚と視覚運動能力、注意、同時処理、そして実行機能を評価することができます。
これまでの多くの研究で、認知症の人では、時計描画テストの点数が対照者に比べて低く、他の認知機能検査の結果と相関し、認知症の重症度とも相関す
ると報告されています。


検査方法、手順は下記を参照下さい↓



河野らの実施方法と採点方法↓

B5サイズの用紙3枚と鉛筆を用意する。

書式Aは、真っ白な紙。
書式Bは、直径8cmの円のみ描かれた紙。
書式Cは、直径8cmの完成された文字盤を用意する。

時間は無制限

まず、患者にAを見せ,鉛筆で『時計の絵を描いてください』と指示します。
次にBに『今度は円の中に数字だけを描いてください』と指示します。
Cには10時10分の針を描くように指示します。


採点方法↓

下記PDFを参考にするとわかりやすいです↓


CDTの評価:正常老人でも描きうる、うっかりミス(正常範囲)は、1箇所ほどとされています。