ANCA関連血管炎の症状と診断

ANCA関連血管炎の症状と診断

小型血管炎の発症早期には、発熱、倦怠感、体重減少などの全身性の症状が現れる。
また、血管炎の起きた付近に手足のしびれ、痛み、筋力低下などの末梢神経障害がみられる。
さらに、障害された臓器や疾患毎にさまざまな症状が出現する。
ANCA関連血管炎では、これらの多彩な症状がみられ、感染症、悪性腫瘍、膠原病が除外された場合に、免疫複合体の有無や炎症の起きている血管を検査して診断される。

小型血管炎に共通の症状
〇全身の症状
・発熱、倦怠感、体重減少、関節炎、筋肉痛

〇顕微鏡的多発血管炎の症状
・肺への影響:肺胞出血、間質性肺炎
・腎臓への影響:高血圧、糸球体腎炎、急速な腎障害

〇ウェゲナー肉芽腫症の症状
・上気道の症状:副鼻腔の痛み、後鼻漏、鼻汁(膿性、血性)など
・肺への影響:咳、喀血、呼吸困難、肺結節、肺の空洞病変など
・腎臓への影響:血尿、蛋白尿、急速な腎障害、浮腫、高血圧




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