産まれた時から赤ちゃんはお母さんの顔を見ることができるの?の疑問を解決!【言語聴覚士解説】

産まれた時から赤ちゃんはお母さんの顔を見ることができるのか?

赤ちゃんの眼は生まれたときから見えている生まれたばかりの新生児は眼がまだ見えないと思っている人が未だにいるようである。
しかし、早期産児を対象にした種々の実験でも、受胎後8か月以降の胎児はもうすでに視覚機能が働く可能性を示唆されている。
出生直後の多くの新生児は「眼が見えている」のは明らかと言えるが、ただ、ここで注意しなければならないことが2つある。
第1に、彼らは「ピントを合わせる」ことができなのである。たいていの場合、彼らの眼のビントは眼前25~30センチメートルに固定された状態となる。逆にいうと、そのあたりにある対象物だけが「見える」ともいえる。
第2に、細かい部分まで正確に見るだけの解像度をもっていないのである。

新生児は人の顔を見るの好き

人間の初期認知能力に対するパイオニア的貢献としてファンツの研究が極めて興味深いものがある。
彼は、選好注視法(PL法)という方法を用いて生まれたばかりの新生児が種々の視覚刺激に対して「選択的に」反応することを明らかにした。
ファンツは、生後5日以内と生後2~6か月の新生児や乳児を被験者として、「人の顔」「弓の標的」「新聞紙面」「白色」「黄色」「赤色」の6種類の円盤状の視覚刺激の中からランダムに選択された2枚の図版を児の眼前に、左右に並べて提示し、それぞれの刺激図版に対する総注視時間を求めた。
結果は、生後5日以内の新生児でも「人の顔」に対して最もよく視線を向け、さらに、そこに何らかの図柄がないのであれば色だけの刺激に対して長く注視した児は1人もいなかったことを報告している。
すなわち、新生児は「人の顔」に対して明らかな選好注視を行い、「人の顔」への好みを明確に持っているというのが分かったのである。
自分自身の顔かたちに対する理解や知識もないと思われる新生児がこうした生まれながらの「人の顔」への「選り好み」傾向を有していることは多くの意味を感じさせる結果だ。

眼前25~30センチメートルの意味

人の顔を新生児が明らかに「見ようとする」傾向があることは、その後の種々の研究でも明らかにされている。
ここで、あらためて考えなければならないのは、前述の新生児の眼の「ピント」の問題だ。
暗い胎内でピント調節機構が機能しなかったことは当然だとしても、なぜ新生児はそこにピントを合わせて生まれてくるのか?
それは、眼前25~30センチメートルの距離、それは新生児が養育者の胸に抱けれた時にちょうどその距離に養育者の顔があることになる距離なのである。
まさに、赤ちゃんは「生まれた直後から親の顔を見ようとしている」と言えるのだ。
しかし、ここで重要なのは、ただ単に眼前25~30センチメートルの距離に親の顔が存在しているということではなく、母親の胸に抱かれているという状況においての眼前25~30センチメートルの距離ということだ。
このことは赤ちゃんにとって、もっとも心地良いとも考えられる状態において見えるものということを意味している。
加えてお母さんの優しい眼差しが赤ちゃんのお母さんを見ようとする力を増強させているようにも思える。
出生直後から、人の顔を特別に見ようとすることは、そのまま「親の識別」ができることを意味しないことは明らかである。
新生児の眼の解像度の低さを考えれば他人と養育者を、細かな顔の特徴で区別することは困難だと考えた方が自然だ。
生後6か月頃までに、ピント調節がある程度可能になり、比較的細かなものを識別する能力(解像度)が飛躍的に上昇すると言われている乳児において、「人見知り」や「8ヶ月不安」と呼ばれる現象がその直後に現れることがあることに注目すべきことである。
「人見知り」とは、見知らぬ人やなれない人に対して、乳児が拒否的にふるまう現象として広く知られていて、「人になつかない」現象と理解されるが、一方で親(養育者)を識別し、親になついているからこその現象であることが重要なのである。
ここで、親を識別しているということが明らかだとしても、その手がかりが乳児の眼を通した親の顔特徴のみというわけにはいかない。
嗅覚や触覚そして聴覚などから入ってきた情報が総動員されている可能性があるが、いずれにしろ、こうした自分の親の認知が、這い這いなどの手段を用いて親の元を離れて行く可能性がある以前に確立されることにこそ、大切な意味があると言えるのではないか。

産まれた時の赤ちゃんの視力は?色覚は?【言語聴覚士執筆】

人間の赤ちゃんの視覚の世界

猫の赤ちゃんは、生まれてしばらくの間(1~2週間程度)、目は閉じたままで周りの様子を見ることはできません。
それに比べて、人間の赤ちゃんは、お母さんのお腹の外に出ると、すぐに自分の力でまぶたを開け、光にみちあふれた世界を体験することができます。
目を通して外界の様子をとらえる感覚を「視覚」と言います。
目から入る情報の多くは、脳の後ろの部分にある後頭葉というところで処理されています。
生まれたばかりの赤ちゃん(新生児:生後4週間以下)は脳の成熟がまだ十分でありません。
視覚の処理も、赤ちゃんの発育とともにゆっくりと段階的に発達していきます。
それでは新生児は、どの程度の視覚の能力をもっているのでしょうか?
生まれたばかりの赤ちゃんでも、ある程度の視覚能力があります。
たとえば、光の強さや線の傾きや色、形の認識や顔の認識など、新生児は外界の様子を目を通して、ある程度把握していることが研究で分かっているのです。

赤ちゃんの視力

私達は物の見えの指標として「視力」をよく用います。新生児の視力はどの程度あるのでしょうか?
一般的な視力測定では、ランドルト環というアルファベットのCのような形をしたものを使って、円の切れ目の部分が自分から見て上下左右のどちらにあるのかを報告してもらうことで検査をします。
しかし、赤ちゃんの場合、まだ言葉を使って報告するということができません。それでは、どのような方法で赤ちゃんの視力は測定されるのでしょうか?
赤ちゃんの視力を調べる方法には、選好注視法や視運動性眼振測定などがあります。

選好注視法とは

視運動性眼振測定赤ちゃんには好きなもの(興味のあるもの)を見つめるという特性があり、選好注視法では、調べたい2つの刺激を並べて、赤ちゃんが2つのどちらを見るかという頻度や、 どれくらい長く見つめるかという注視時間を測定する検査です。

視運動性眼振(OKN)とは

眼前を相次いで移動する画面を眺めると、ものが流れていく方向へのゆっくりとした眼球運動と逆方向への急速な眼球運動を繰り返すという眼球運動。円柱ドラムに貼 り付けられて回転提示された縞を観察すると視運動性眼振(OKN)が生じ、赤ちゃんでも縞が見 えている視運動性眼振(OKN)を起こします。
それらの測定では、縞模様を主に刺激として用います。選好注視法による測定では、赤ちゃんは灰色の紙よりも縞(ストライプ)の紙の方を好んで見つめるが、縞の幅を細くしていくと灰色の紙と同じように見えてくるため、どちらか一方を注視するということがなくなります。こうした2つの刺激の間に注視の違いがでてくる最小の縞の幅を測定することにより、赤ちゃんの視力を調べることができます。
この視力は縞視力(しましりょく)と呼ばれています。
生後1週間の新生児の場合、赤ちゃんが見える縞模様の限界の細さは、30センチ離れたところから縞を見たとき、縞の幅が2.5ミリ程度になるようで、これはふつうの大人が見分けることのできる30倍の大さに相当するようです。
つまり、それだけ生まれたばかりでは、視力は弱いということになりますが、その後の発達で、2か月児は新生児の半分くらいの細さの縞模様を、4か月児では新生児の4分の1くらいの細さの縞模様を灰色の紙と見分けることができるようになります。
しかし、これらはあくまでも縞の自と黒の明るさの対比が大きい場合であり、縞模様がぼやけていたり、縞の自黒の明るさの対比が小さかったりする場合には、さらに太い縞模様でないと赤ちゃんは縞模様と灰色を区別することができません。

赤ちやんの色覚

新生児は色をどの程度見ることができるのでしょうか。赤ちゃんの色彩に関する感覚(色覚)は、眼球の裏側にある網膜の細胞の成熟と関係があります。
網膜には、明かりに対して感度が高い桿体(かんたい)と呼ばれる細胞と、色に対しての感度が良く視力の高い錐体(すいたい)と呼ばれる細胞からなっています。
錐体の細胞はさらに3種類に分けることができ、赤・緑・青を感じる3種類のものがあります。
これらの細胞がすべて興奮すると白になり、全く興奮しなければ黒になり、3つの 細胞がいろいろな割合で興奮することで、すべての色を作り感じることができ るというわけです。
生後8週くらいまでの間は、錐体細胞の中でも青(正確にいうと波長が短い色)に対して感じる細胞が未熟なままであるために、大人とは異なる色の見え方をします。
一方、赤や緑に対して感じる細胞は生後するに利用できます。
赤ちゃんの色覚の検査法はいろいろとありますが、視力測定でも使われるOKNドラムを使う方法が簡単です。
同じ明るさをもち、十分に見える縞を2つの色から作ります。
2つの色が区別できていれば視運動性眼振(OKN)を起こしますし、区別できていなければ視運動性眼振(OKN)を起こさないのです。

赤ちゃんの性格の違いについて【言語聴覚士解説】

個人特性としての気質(個人特性の性格)

赤ちゃんには新生児期から個人特性があることは一般に知られています。
こうした個人特性は性格という呼び方ではなく、発達心理学的には【気質】と呼ばれています。
気質は「生得的な基礎があり、生まれてまもなくからその特徴が現れることが多く、ある程度の持続性、安定性が見られる。しかし個体の養育される環境の影響を受けて多少とも変化する」とトマスが定義しています。
気質には以下のような9つの側面があります。
その9つの側面とは、活動性、接近性対回避性、生理的機能の規則性(周期性)、順応性、易刺激性(反応閾値)、反応の強さ、機嫌(気分の質)、気の紛れやすさ(気の散りやすさ)、注意の範囲と持続性、を指します。これらの各側面の程度を指標にして乳児の個人差をとらえていきます。
トマスはこの9つの側面の程度をまとめて、気質タイプを、【扱いにくい子どもたち】【エンジンのかかりにくい子どもたち】、【扱いやすい子どもたち】の3種類に分類しました。

【扱いにくい子どもたち】の気質

【扱いにくい子どもたち】は、寝起きや排泄、空腹状況などの生理的リズムが不定期であったり、周囲の環境の変化に馴染むのが遅いという特徴があります。
そのため、親が子に対応する際に予測が立てにくかったり、子どもの要求を満足させにくかったりします。その結果、親が扱いにくいという感覚を持ってしまうことが多いようです。

【エンジンのかかりにくい子どもたち】の気質

【エンジンのかかりにくい子どもたち】は、行動開始にかかる子、新規的な状況に順応が悪い、という特徴があります。こうした子どもも、親にとっては手のかかる子となってしまいます。

【扱いやすい子どもたち】

【扱いやすい子どもたち】は、生得的なリズムが規則的で、変化へ順応性が高く、気分が安定しています。

主な気質の分類方法

1)ThomasSChess(1986)によるもの

〈9次元〉

➀活動水準:身体運動の活発さ
➁接近/回避:新規な刺激に対する積極性/消極性
➂周期性:睡眠・排泄などの身体的機能の規則正しさ
➃順応性:環境変化に対する慣れやすさ
➄反応閾値:感覚刺激に対する敏感さ
➅反応の強度:泣く・笑うなどの反応の現れ方の激しさ
➆気分の質:親和的行動/非親和的行動の頻度
➇気の散りやすさ:外的刺激による気の散りやすさ
➈注意の範囲と持続性:特定の行動に携わる時間の長さ/集中性

(気質タイプの3種類)

1.扱いにく子どもたち
回避+新奇な刺激に対する消極性十ゆつくりした 順応十非親和的行動+激しい泣き、笑い反応
2.エンジンのかかりにくい子どもたち
最初回避−やがで接近+最初ゆっくりした順応−やがで順応
3.扱いやすい子どもたち
接近+規則正しい身体機能+すばやしい順応+積極的な親和的行動+マイルドな泣き笑い反応

2)Buss8Plomin(1984)

(3次元)

➀情緒性:苛立ちやすさ・臆病さ・怒りっぽさ
➁活動性:生活テンポの速さ・エネルギッシュさ
➂社会性:親和性の高さ

3)Rothbart(1981)

➀活動水準:身体運動の活発さ
➁肯定的な情緒表現:ポジティブな情緒表現の頻度
➂注意の持続:興味の持続性
➃鎮静性:ネガティブな情緒状態からの回復性
➄恐れやすさ:新規な刺激に対する積極性/消極性
➅フラストレーション耐性:行動制限をされた時の怒りっぽさ

母子の個人特性と母子相互作用

乳児期において、母子間に深い愛情関係が形成されることは心の発達にとって、とても重要なことです。
そして、この母子間の愛情形成過程には、子ども側と母親側との双方の個人特性が影響し合っています。
子ども側の個人特性としては、これまで述べてきた、乳児が生まれながらにもっている気質の違いがあげられます。
子どもが扱いにくい気質をもっている場合、子どもの反応の意味が読みとりにくくなるので、親の応対のタイミングが遅れたり、親が自分の育児に自信を失ったりすることが生じます。
一方、親の側の個人特性としてあげられるのが、【敏感性】という母親の特質です。
敏感性は、母親がどれだけ、子どもの出す反応の意味を正しく理解し、タイミングよく反応できるかを示しています。
そのため、たとえ扱いにくい気質をもった子どもであっても、敏感性の高い母親のもとで養育されるのであれば、母子間に安定した愛情関係が形成されると言えます。
他方、たとえ扱いやすい子どもであっても、敏感性の低い母親が養育した場合、愛情関係が不安定になってしまう可能性があります。
このように、生まれたての乳児にも個人特性が認められ、母子双方の個人特性が母子の愛情関係の形成に影響を与えているのです。

赤ちゃんの最初の微笑み【社会的微笑】とは?

生まれたばかりの新生児の微笑みの意味とは?

生まれたばかりの新生児でも、「微笑」は自発的に生じています。
新生児室で出生直後の子どもとの対面で、周囲の大人が「ほら、笑った、笑った」と言って喜ぶ光景はごく当たり前のように見られるものです。
はたして、この「微笑」は、新生児は本当に「笑っている」のでしょうか?
新生児や乳児を観察していると、こうした出生直後の「微笑」は何か特定の刺激に誘発されて生じるものでもなく、また特定の誰かに向けられたものでもないようです。
そう考えると、この出生直後の「微笑」を私たちが通常理解している「徴笑」と同じ意味と考えるわけにはいかないと思います。
これまでのいろいろな研究で、生後2〜3ヶ月で乳児は特定の視覚刺激に対して明らかに「微笑み」という反応をすることが確かめられています。
誰かが乳児の顔を覗き込んで「にっこりする」とそれに対して乳児も「にっこりする」という社会的微笑と呼ばれる現象も明らかになっています。
また、視覚刺激に対しては、生後4〜5ヶ月になると人の声によく反応するようになり、それが「微笑」という反応の形をとることがあります。

赤ちゃんは大人に対して微笑する

新生児や乳児は、「微笑」を明らかに人に対して、それも大人に対して行っていることがわかっています。
動物行動心理科学の研究で、幼児体型の重要性が指摘されてます。
哺乳動物に限らず多くの動物たちの幼少期は大きな丸い顔という「かわいらしさ」を共通しています。
このことは、親に愛情を注いでもらったり、保護してもらったり、場合によっては、敵からでさえ生き延びることに有利に働いているはずです。
一人では、生きていけない人間の赤ちゃんは、その容姿の「かわいらしさ」に加えて「微笑」という大きな武器で大人の特に親の関心を惹こうとしているのかもしれません。

【軽度者向け】グループレクリエーションを紹介!

今回は、軽度者向けのグループレクリエーションを紹介していきたいと思います。

新聞記事の紹介

準備

新聞記事の切り抜きを参加者に用意してきてもらいます。内容には、制限を設けませんが、長さは2~3分で読み終わるものとします。

方法

  1. 参加者の中から司会を決めます。
  2. 参加者の一人が記事を朗読します。その後、意見や感想を互いに述べ合います。司会者は多くの人が発言するように配慮します。
  3. 参加者全員について、順次同様に行います。

アドバイス

  • 記録係りを決め、ノートにその日紹介された記事の内容について簡単に記述するようにすると、内容をまとめる練習にもなります。
  • 音読が苦手な参加者には、記事を書き写し、漢字には仮名をふり、音読の練習をしてきてもらいます。
  • このゲームに関わるスタッフの役割は、司会者を補佐することですが、スタッフが司会をしても良いでしょう。

    俳句・川柳づくり

季節感を読み込んだ俳句や川柳を作り、発表しあってみませんか? かなりの軽度の方向けの課題です。

準備

紙、筆記用具、季節感のある写真、季語、ホワイトボード

方法

  1. スタッフはホワイトボードに季語をいくつか書き出します。
  2. 参加者は、季語を読み込んで俳句を1つずつ作り、紙に書きます。写真などからヒントを得ても良いです。
  3. 出来上がった作品を順にホワイトボードに書き、発表します。

    アドバイス

参加者が作り始める前に、スタッフは例として有名な俳句をホワイトボードに書くなどして作り方を説明しても良いでしょう。

応用

全員の作品と作者の名前を控えておき、次回にコピーを参加者に配ると記念になります。 季語ではない言葉(例:お腹が減る)も用意しておくと、おもしろい作品ができます。

てにをはゲーム

助詞の練習です。名詞句の前後に適当な言葉をつなげて文を作ります。

準備

ホワイトボード

方法

  1. スタッフはホワイトボードに、名詞句(名詞+助詞)を一つ書きます。
  2. はじめに参加者は、その前後に適当な言葉をつなげて短い文を作り、口頭で発表します。例えば「みかんを」であれば、「みかんを食べる」と言うように文を作ります。
  3. 参加者は、順に別の文を作って発表します。例えば「八百屋でみかんを買った」「みかんをむいた」というように続けます。
  4. 一回りしたら、助詞を変え、例えば「みかんは」とします。今度、参加者は、この名詞句を使った文を順に作ります。例えば「みかんは酸っぱい」「みかんは好きだが、りんごは嫌い」というように作ります。

応用

  • 助詞の異なる名詞句をたくさんをホワイトボードに書いておき、好きな名詞句を選んで文を作ってもらう。
  • ホワイトボードには、名詞のみを書きておき、前もって作っておいた助詞カードを順に引いて、それを含む短い文から作ります。例えば、「を」が書かれたカードを引いた人は「みかんを食べる」、「から」が書かれたカードを引いた人は、「みかんからおいしいジュースをつくる」というような文を作り発表します。

話の要約

短い話を一人の参加者が音読し、他の人が協力して要約する課題です。

対象者

軽度

人数

3~4人

準備

100~200字程度の話(新聞記事など)

方法

  1. スタッフは、参加者の一人に短い話を書いた紙を渡します。
  2. その参加者は、文を2~3回音読します。
  3. その後で、他の参加者は協力して話を要約し、一人が紙に書きます。忘れたところは音読した人に聞き直します。
  4. 要約ができたら、全員で基の話と比較して、正しく要約が出来ているかどうかを確認します。

アドバイス

構音障害の人に話を音読してもらっても良いでしょう。

地図の説明

説明される道順を聞きながら、地図をたどって、どこへ着くか当てるレクリエーションです。

対象

軽度

人数

何人も可

準備

地図(街や観光地の地図、レストランの案内図など)を人数分、筆記用具

方法

  1. 全員に同じ地図を配ります。参加者の中から説明役を一人選び、スタッフはその人だけに出発点と目的地を知らせます。
  2. 説明役は他の参加者に対して、地図の上に出発点を示します。次に目的地までの道順をことばで説明します。他の参加者はそれを聞きながら自分の手元の地図をたどり、着いたところに鉛筆で印をつけます。説明がわかりにくかったら聞き手から質問するようにします。
  3. 全員が印を付けたらみんなで見せ合い、答え合わせをします。
  4. 説明役を交代します。スタッフは別の出発地点と目的地店を説明役の支持をして、同様に続けます。

アドバイス

  • 説明役の説明が不十分であったり、聞き手の説明を理解できない場合には、スタッフが説明を繰り返さしたり、言葉を補います。
  • 各種の地図を日頃から集めておくと良いでしょう。

【拍子合わせ】高齢者のグループレクリエーション

【拍子合わせ】高齢者のグループレクリエーション

各自が打楽器を持ち、隣の人が叩いた数だけ自分も叩きます。
数の理解と注意力が試される、楽しくてにぎやかなグループレクリエーションです。

対象

重度

人数

3人以上

準備

打楽器(たいこ、カスタネット、タンバリン、鈴など)

方法

  1. 参加者は輪になって座ります。スタッフもその中に加わります。
  2. 参加者に打楽器を配ります。スタッフも楽器を持ちます。
  3. はじめにスタッフが、好きな数を叩きます。
  4. スタッフの叩いた数と同じだけ、スタッフの隣から順に楽器を叩きます。

アドバイス

  • 楽器がなければ、代わりに音の出るものであれば何でもかまいません。
  • 簡単にできるようであれば、叩くリズムを不規則にすると難しくなります。
  • はじめに楽器を叩く役割を参加者が行い、交代します。

応用

  • スタッフのたたいた数より、順にひとりずつ多く叩きます。
  • スタッフが何回か楽器を叩きます。隣の人はスタッフと同じ数だけ自分の楽器を叩いたあと、自分の好きな数だけ楽器を叩きます。以下同様にそれを続けます。

【食事の献立】高齢者のグループレクリエーション

【食事の献立】高齢者のグループレクリエーション

対象

重度者

人数

2人以上

準備

ホワイトボードや黒板

方法

  1. 一人の参加者が黒板の前に出て、その日の朝食やお昼に食べたものを、言葉で言うか、ホワイトボードに字や絵で表します。絵を描いた場合には、それが何であるかを他の人が当てるようにします。
  2. これを順に参加者全員が行います。

応用

入院者や給食が出るデイケアセンター等の通所者に行う場合には、全員同じ食事を摂っているので、次のように行っても良いでしょう。
  1. メニューを言ってもらい、スタッフがその名前をホワイトボードに書きます。
  2. 参加者に出てきてもらい、その下に絵を描いてもらいます。絵を書くのが困難な人のグループの場合には、スタッフが絵を描き、移してもらっても良いでしょう。

鼻をかむと中耳炎になるのか?

鼻をかむと中耳炎になるのか?

鼻を強くかんだ時、耳にキュンときて、「あ、痛い!」という経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
そのような時耳鼻科を受診して、「中耳炎です。鼻をかんだから中耳炎になったんですよ。」と言われた人も少なからずいらっしゃるでしょう。
しかし鼻をかむと中耳炎になるというのは誤った考えです。
中耳炎は、鼻汁によって鼻の奥や耳管がただれて始まります。
但し中耳炎の初期はまだ痛くないので、それと気づかずにいることが多いのです。
たとえ気管支炎と診断された時に気管支が痛かったでしょうか?
胃もたれや胸焼けで胃炎と言われた時、腹痛はどの程度あつたのでしょうか?
若い頃からの栄養不足や運動不足で骨粗愁症になっていた人が、歩いて転んで骨折した時に「歩くからいけないんだよ。」と言う医者を、あなたは信用しますか?
中耳炎の原因は、ハナをかまないか、しっかリハナをかみ切れないということにあり、後鼻漏によってすでに中耳炎になっていたとしても、まだ痛くないのです。
中耳炎がはじまっている時、ハナをかんで耳が痛くなったとしてもそれは「元々あった中耳炎」に気づいただけであり、決してハナをかんで中耳炎になった訳ではありません。
どうしてもハナをかむから中耳炎になるのだと言い張る人には、「では、なぜハナをかめない赤ん坊でも、中耳炎になるのでしょうか。」という質問が決定的な逆襲になるでしょう。
鼻をしっかりかんで「ネバドロ黄」の鼻汁を出せれば診断と治療と両方の効用があります。
耳にキュンと空気が入れば、鼓室の換気が行われ、へこんでいた鼓膜も膨らみ、聴力も改善されるのです。

悪心(おしん)と嘔吐(おうと)

悪心(おしん)と嘔吐(おうと)

悪心(おしん)とは?

悪心とは、吐きたいと感じる不快な感覚をいいます。

嘔吐(おうと)とは?

嘔吐は、胃や腸の内容を勢いよく吐き出す症状をいいます。
通常、吐き気(嘔気)と嘔吐は連続した症状として起こることが多いです。
嘔吐は生体の防御反応のひとつであり、病的状態の前兆となる場合もあります。
嘔吐に際しては、顔面蒼自、冷汗、唾液分泌過多などの自律神経症状を伴うことが多いです。
嘔吐中枢は延髄の外側網様体にあるが、悪心・嘔吐は種々の原因でこの嘔吐中枢が刺激されることにより起こります。
嘔吐の原因は、中枢性嘔吐と末梢性嘔吐とで大別されます。
中枢性嘔吐は、嘔吐中枢に物理的刺激や化学受容器(chemicalreceptor)を介する化学物質が作用した場合などに起こます。
一方、末梢性嘔吐は、消化器や他臓器からの刺激が嘔吐中枢に作用して起こります。

中枢性嘔吐の原因

  1. 脳圧克進:脳外傷、脳出血1脳浮腫1髄膜炎など
  2. 外因性化学物質:モルヒネ、ニコチン、ジギタリス、アルコールなど
  3. 全身性疾患:急性感染症、つわり、尿毒症、重症肝炎1副腎皮質機能不全
  4. 高位中枢を介する刺激:視覚・味覚・嗅覚への不快な刺激、精神的要因
  5. 酸素欠乏?:高山病

末梢性嘔吐の原因

  1. 舌、咽頭への機械的刺激、炎症
  2. 前庭神経刺激:メニエール病、中耳炎;乗り物酔い
  3. 消化管の閉塞:アカラジア、食道癌、腸閉塞
  4. 胃・腸粘膜の刺激:胃炎、腸炎、胃潰瘍i胃癌
  5. 腸のセロトニン受容体刺激:抗癌剤(特にシスプラチン)
  6. 腹膜への刺激:腹膜炎=虫垂炎、胆石発作1鼓腸
  7. その他:肝炎、胆嚢炎、膵臓炎

【条件に合う人は?】高齢者のグループレクリエーション

【条件に合う人は?】高齢者のグループレクリエーション

対象

重度〜中等度の方

人数

何人でもOK

準備

参加者の名札

方法

  1. 参加者の前に名札を置きます。
  2. セラピストは、下の例のような条件を、口頭で支持します。
  3. セラピストは、参加者の一人を指名します。
  4. 指名された人は、セラピストの言った条件に当てはまる人をみつけ、名札を見てその人の名前を言います。指名された人は、該当する人の名前を言うのは難しい場合は、その人をさしてもらい、その人に自分の名前を言ってもらいます。

「メガネをかけている人は誰でしょう」「半袖の服を着ている人は誰でしょう」「時計をはめている人は誰でしょう」「この中で女性は誰でしょう」「赤いものを身につけている人は誰でしょう」「上着を着ている女性は誰でしょう」「ワイシャツを着ている人は誰でしょう」「帽子をかぶっている人は誰でしょう」

【この絵を取って下さい】高齢者のグループレクリエーション

【この絵を取ってください】高齢者のグループレクリエーション

他の参加者の説明を聞いて、該当する絵を当てるゲームです。いろいろな伝達手段を使ったコミュニケーションの練習になります。

対象

重度

人数

5〜6人ほど

準備

日常物品の英カード20枚程度、同じものを2組 ホワイトボードや黒板

方法

  1. 机のうえに一組の絵カードを全部並べます。もう一組はセラピストが持つようにします。
  2. 説明者と回答者を一人ずつ選び、説明者はホワイトボードの上に行きます。
  3. 説明者は、説明者に絵カードを1枚見せます。
  4. 説明者は、それが何の絵であるかを、ことば・絵・文字・ジェスチャー等、どのような方法を用いても良いから回答者に伝えます。回答者は机の上から該当するえを取ります。

アドバイス

セラピストは、説明者と回答者の間のやりとりができるだけ頻繁になるように配慮します。たとえば、説明者の表現が回答者に理解できない場合には」、もう一度行っていただくよう依頼したり、ヒントの援助をすると良いでしょう。

応用

物品の絵カードの代わりに、動作絵を使用する。

【写真の人はだれでしょう】高齢者のグループレクリエーション

【写真の人はだれでしょう】高齢者のグループレクリエーション

自分の写真を見て、「これは私だ!」と分かるでしょうか?
最重度者向けの課題です。

対象

最重度
精神活動低下

人数

3人くらい〜
人数が多ければ多いほど難易度が上がります。

方法

  1. 輪になって座ります。顔写真1枚を全員に回して、見てもらいます。
  2. 自分が写っていたと思う人は「はい」と言って手を上げていただきます。
  3. 本人がわかっていないようなら、他の人がその人を指さすなどして教えるようにします。
  4. 次の人の顔写真を動揺におこないます。

応用

全員の顔写真を机の上に並べ、その中から自分の写真を選んでいただくようにすると難易度が難しくなります。

【手を挙げよう】高齢者のグループレクリエーション

【手を挙げよう】高齢者のグループレクリエーション

自分の姓名が呼ばれたら、元気に手を上げて「はい」と返事をしていただきます。自分の姓名が呼ばれていることがしっかりと認識できるかどうかの課題です。

対象

最重度の方 精神活動低下の方

人数

複数人であれば良いです。

準備

各参加者の姓名の把握
必要であれば、大きく書いた姓名の厚紙を用意すると良いでしょう。

方法

輪になって座ります。セラピストは、対象者の姓名を呼びます。しっかりと認知できない方の場合は大きく書いた姓名の厚紙を使用すると良いでしょう。

アドバイス

挙手ができない、「はい」と声が出せない等の人いる場合には、始める前に挙手や返事のリハーサルを行うと反応が得られやすくなります。

応用

姓名を呼ばれた人を、他の参加者が指さす(手をさしのべる)。

【隣の人に回しましょう】高齢者のグループレクリエーション

【隣の人に回しましょう】高齢者のグループレクリエーション

隣に座っている人に「はい」と言いながら品物を渡せたら、合格です。コミュニケーションの基本的な態度を養う課題です。

対象

最重度 精神活動低下

人数

3人からでも可能

準備

片手で持ちやすい品物1個

方法

輪になるように座ります。セラピストはその名の一人に品物を渡します。(セラピストが参加しても良いです。)
渡された人は品物を左隣の人に「はい」と言って手渡します。
品物を受け取った人は、その次の人に「はい」と言って手渡します。
品物が1周したら反対回りで動揺に行います。

アドバイス

品物は片麻痺の方でもつかみやすいものにすると良いでしょう。

例:ソフトボール、毛糸など。

応用

渡す品物を一つではなく複数とし、参加者の中の何人かに品物を持ってもらう。
全員で、「1、2、3、はい」の掛け声をかけ、それに合わせて、隣の人に渡していく。

【ボール投げ】高齢者のグループレクリエーション

【ボール投げ】高齢者のグループレクリエーション

ボールの受け渡しをすることで、「人に働きかける」「注目する」「ひとつのことに集中する」などを目的に行います。

対象

最重度 精神活動低下がしている方

人数

5人前後

方法

参加者は胸に大きな名札を付け、輪になって座ります。
セラピストは、参加者の一人にボールを渡します。
ボールを持った人は、他の人の名前を呼びます。言えない場合は相手を指差しても良いです。
名前を呼ばれた人は、「ハイ」と言って手を上げます。
ボールを持った人は、その相手にボールを投げて、名前を呼ばれた人はそれを受け取ります。
これを繰り返します。

アドバイス

相手の反応(返事)を待たずにボールを投げてしますことが多いので、セラピストは相手に注目するように促すと良いでしょう。
ボールが投げられない場合は、セラピストが手を添えるなどの工夫をすると良いでしょう。

応用

ボールを手で投げる代わりに足で蹴っても面白いと思います。