不顕性誤嚥を検出する検査

不顕性誤嚥を検出する検査


2 step法

仰臥位にて経鼻的に細管を挿入し、最初に0.4ml、次に2.0mlの蒸留水を注入し、注入後3秒以内の嚥下反射の有無について観察し、そこから不顕性誤嚥に伴う嚥下性肺炎について推測する方法です。

ESSET

仰臥位にて着色水を0.1ml/sec程度の速度にて注入し、内視鏡にて嚥下反射惹起について観察するものであり、その時の総注入量を測定する方法です。
総注入量が1cc以上になると不顕性誤嚥に伴う嚥下性肺炎を引き起こしやすいとされています。

咳テスト

クエン酸や酒石酸を用いて、それらを吸入し、咳の頻度を見る検査です。
咳反射の減弱は肺炎の頻度と関連があるとされています。
不顕性誤嚥の評価に関しては正確に評価することは困難ですが、肺炎の既往などの病歴や、様々な嚥下機能評価を用いてその存在を推定することとなります。

https://www.jsnt.gr.jp/guideline/img/enge.pdfより参照