レビー小体型認知症 幻視 妄想

レビー小体型認知症の幻視・妄想


レビー小体型認知症の幻視(幻覚)

レビー小体型認知症の幻視(実在しないものがみえる)は中核症状のひとつです。

人物、小動物、虫、火、水、物体などが幻視の対象となります。

また、錯視(目の錯覚 例:机の埃が虫に見えてしまう)や、変形視(物の大きさが変わったり歪んだりする)がみられることがあります。

これらの幻覚症状は、意識清明時に反復して現れ、追想可能で具体的な内容が語られることが多いといわれています。

また、レビー小体型認知症の幻覚には幻聴や体感幻覚が目立つ場合があります。

レビー小体型認知症の妄想

レビー小体型認知症の妄想に関しては、誤認妄想(自分の息子を夫と、また娘を姉と誤認するような人物の誤認症状)はレビー小体型認知症に特異度が高いといわれています。
嫉妬妄想(配偶者ないし婚姻関係がない異性の同居人の不貞を疑う等)も、アルツハイマー型認知症よりもレビー小体型認知症に多いと報告されている。
ただし頻度的には被害妄想(盗まれた、殺される等)が最も多いことが報告されています。