開口訓練 (舌骨上筋群強化目的)

開口訓練 (舌骨上筋群強化目的)

意義
舌骨上筋の筋力トレーニングを行うことで舌骨の挙上や食道入口部開大を改善する。

主な対象者
脳血管疾患、高齢者全般等で舌骨挙上不全や食道入口部開大不全を呈した意思の疎通が可能な患者。

具体的な方法
座位もしくは臥位にかかわらず、体幹が安定した姿勢で行う。
最大限に開口を命じて舌骨上筋群が強く収縮していることを意識しながらその状態を10秒間保持させて10秒間休憩する。
これを5回で1セットとして1日2セット行う。
嚥下障害患者に対して4週間行わせたところ、舌骨上方挙上量、食塊の咽頭通過時間、食道入口部開大量が改善したとの報告がある。

注意点など
顎関節症や顎関節脱臼のある患者には注意して行う、もしくは適用を控えるのが望ましい。

http://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/18-1-p55-89.pdfより抜粋