廃用症候群と拘縮予防

廃用症候群と拘縮予防


予防が最も大切です。ベッド上で良肢位を保ち、1日2回以上、全可動域にわたり関節可動域訓練を行います。自動運動、他動運動のどちらでもよいです。動くことが可能な患者には、安静臥床をさせないで、早期離床、早期歩行に努めることが大切です。

拘縮に対しては、温熱と持続伸長を行います。
温熱を加えることで関節包、周辺組織が伸長されやすくなり、痛みの軽減効果もあります。そこで、持続的に伸長を行います。
疼痛の自制範囲内で行いますが、まずは徒手的に行い、長時間の効果を期待する際には、装具、自助具、キャスティングを使用します。
また、ブロック治療も併用すると効果が倍増します。
保存的治療で効果がない場合には関節受動術、観血的剥離術、腱延長術を検討します。