せん妄とは

せん妄とは、全脳を巻き込んだ、軽度~中等度の意識混濁を基盤として、注意や知覚などの認知機能、情動など、種々の系統の精神活動が障害された状態であり、これらの症状が、亜急性に出現し、経過中に動揺を繰り返すのが特徴です。

全脳を巻き込む症候であるせん妄は、可能な限り早期に発見・診断し、治療に繋げなければいけません。

その評価尺度には、NEECHAMCAMDRS(DRS-R-98)MDASなどがあり、用途に応じて使い分けます。

状態評価として、脳波や眼球運動などの生理学的検査や睡眠・覚醒周期の記録表が有用です。


また、せん妄の原因は、直接因子・誘発因子・準備因子に分けて評価し、特に直接因子に関しては、基礎にある身体疾患や使用薬物など同定が必要です。