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カンガルーケアとタッチケアを知っていますか?スキンシップはやはり大事なこと。

カンガルーケアとタッチケアを知っていますか?

子どもたち、とりわけ乳幼児期の小さな子どもたちにとってのスキンシップとはどのようなものなのか?私たちヒトは哺乳動物である。哺乳動物の特徴は、母親が自分の母乳を与えてわが子を育てるという非常に特殊な動物である。
自分の身体の一部(母乳)を与えるわけなのだから、その行為には報償機構が組み込まれているのだ。その報償(損失の償い)機構が“母子の愛着(アタッチメント)"と呼ばれる心理・行動といえる。
この愛着行動の発達に不可欠な伝達機構が、養育者と子どもの密着という感覚を通した情動の交換もしくは共有ということになる。そう考えてみると、新生児・乳児期あるいはそれ以後であっても、皮膚感覚を通してのスキンシップがヒトの場合にも不可欠なものであることがわかる。
この皮膚感覚を通しての交流、あるいは成長・発達促進の手法としてカンガルーケアとタッチケアがあげられるので紹介する。

カンガルーケアとは?

カンガルータアとは、オムツだけをつけた赤ちゃんを、母親が素肌に胸と胸を合わせるように直接抱く方法である。カンガルーが子どもを哺育する姿に似ているためにそう呼ばれている。親子が直接肌を合わせるところから、皮膚直接哺育(skin to skin care)とも呼ぶ。
カンガルーケアは、南米コロンビアの首都ボゴタで、保育器を用いない低出生体重児の在宅ケアとして2人の小児科医により始められたものである。
カンガルーケアの特徴は母子の広範な皮膚接触であり、赤ちゃんは広い範囲の皮膚について触覚や温覚を刺激され、圧覚への刺激は軽度なことだ。お母さんは上体を起こした体位で赤ちゃんを胸に抱くため、前庭固有覚も刺激され、運動覚の刺激は軽度である。
カンガルーケアは、全身の抱擁により母子が密着し、赤ちゃんの静睡眠が増し持続する。また、お母さんとの接近感が急速に育つことで、あたかも子官内に戻ったような相互の安心感・親密感を育み、親の子育ての原動力を生み出す効果がある。
カンガルーケアについて詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。

タッチケアとは?

タッチケアは感覚刺激マッサージとも呼ばれ、ゆっくりとした圧迫マッサージと四肢の運動を組み合わせた運動感覚刺激法である。
発達促進のためにタッチケアを行うときに、陥りやすい落とし穴として、訓練のように赤ちゃんの反応を無視して強いマッサージ、あるいは強制的運動をさせてしまいがちなことである。これには注意が必要だ。
タッチケアを始めるときは、赤ちゃんが興奮しないようにゆっくりと導入し、はじめのうちは手のひらによる癒しのタッチを頭やお腹から行うことが勧められている。
タッチケアの進行とともに赤ちゃんは目覚め、さまざまな表情をみせ、終了時にはしばしばエンゼルスマイルがみられる。このようにタッチケアを通して赤ちゃんとの交流を楽しむ気持ちが大切なでことである。
タッチケアについて詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。

スキンシップはやはり大事


スキンシップ、つまり赤ちゃんとお母さんの身体的な関わり合いは、赤ちゃんの情緒の安定、静睡眠の増加、良好な体重増加などの効果があると言われている。また、同時に、母親には赤ちゃんとの接触の喜び、赤ちゃんのために自分にもできることがあるという満足感、母性的愛情の誘発など、多くのことが期待されている。
子育ての原動力は、一方的に親のものでも子どものものでもなく、「共にある」ことから始まる。「共にある」ということは、単に親子がその場に居合わすだけでなく、お互いに気持ちを向け合い、それを受け止め合い、肯定的な情動を共有してそのことを喜び合うということである。そうなってこそ、親子の発達が獲得されていくのである。
乳幼児期の親と子の問題は、愛着関係の問題に還元されることが多いといわれている。愛着(アタッチメント)とは、特定の人物を求め近接を維持しようとすることである。
これは子どもと保育者の間に作られる深くながい愛情の結びつきであって、生後数年間に達成するものである。
これは保育者の子どもに対する一方的な働きかけではなくて、子どもと保育者の両者が相互に働きかけて創られる二者関係だ。
新生児の本能的なアタッチメント行動は、保育者からの微笑、日を合わせる、抱っこ、接触などによって活性化し、相互の制御システムとして両者に影響を与えていく。
子どもを無視する、虐待する、無責任な保育者に育てられた子どもは攻撃的、統制不全、行動異常を発達させやすいといわれている。
これらのことから、赤ちゃんが人間の心を持って育っていくためにも、スキンシップは非常に大切なものであることが理解できる。
また両親、特に母親による育てられかたが、子どものパーソナリティの発達に強い影響を及ぼすことがわかるはずだ。

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