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乳児の身体面の発達を解説!ハイハイから二足歩行へ

身体面の発達


乳児は約3か月で首がすわるようになり、4か月で支えられると座れるように、8か月でハイハイ、9か月でつかまり立ち、そして生後1年頃にひとり歩き、いわゆる二足歩行が可能になる。これは、完成する基本動作の集大成であるといえる。
乳児の二足歩行が可能になるためには、まず身体面の発達が必要である。2本足で移動するためには、足底で重心の高い身体を支える必要がある。つまり姿勢保持機能の発達が必要になる。
さらに、歩くためには、重力に反して足を持ち上げるという抗重力機能が必要である。そして、一方の足を踏み出し、持ち上げている間、他方の足で体重を支え、身体の重心をコントロールし、バランスをとっておかねばならない。これは平衡機能が発育してはじめて可能になる。
二足歩行はこうした複数の機能の協応関係のうえに成立している複雑な運動である。
そのため、乳児は、二足歩行を始めた頃は、身体を支える足の強さの程度がわからず歩行に失敗したり、足の踏み出しを早くすることで身体を支える時間が短くなるように工夫したり、といった試行錯誤を繰り返す。そして次第に二足歩行に必要な身体運動が可能になっていく。
これまでみてきたように、二足歩行は生後約1年後に可能になるが、生まれた直後の乳児でも二足歩行と似たような動作をすることが知られている。
これは原始歩行と呼ばれている。乳児の脇をもってやり、少しずつ前に進めてあげるのである。すると乳児は足を交互に動かして、歩くような動作をする。
ただ、この原始歩行は生まれた直後に現れるものの、2、3か月すると消える。そして生後1年経った頃に二足歩行が再び現れるのである。
この現象はどのように考えられるのか。現在のところ、歩行動作が消えている期間に、身体機能面でのレディネス(readiness)が少しずつ整えられ、それが1年後の独立歩行として出現すると考えられている。

心理的要因


2つめの要因は、こうした身体面での発達に基づき、乳児自身が自らの力で立ち、歩き出そうとする意欲をもつ、ということである。
一般に、ある行動が可能なだけの準備ができている状態をレディネスと呼ぶ。
身体の発達により、歩行可能な身体機能面のレディネスができると、それを活用したい、という意欲が生まれる。そして、二足歩行への意欲は、子どもがもつ自立への志向の始まりともいえる。
そこで、周囲の大人には、こうした乳児の意欲を大切にしながら、歩行への発達を促していく、という姿勢が求められる。
歩行は乳児の自立現象のひとつである。幼児期になると、便意を感じたときは、歩いてトインに行き、それまでは我慢する、ということが可能になる。
このことは自分の身体を意図的に統制することができるようになったことを意味する。
こうした現象は、子どもの身体の自立へとつながる。つまり、身体的に自分でできることが増えてくるのである。
また、二足歩行が可能になる生後1年頃には、初めて意味のある言葉を話すようになる。
つまり、生後1年頃には、歩行という移動手段と言葉という表現手段を獲得するのである。
これらの発達が上台になって3歳前後になると、「自分で~する」という自己主張が現れ始める。これが第一次反抗期と呼ばれる現象である。
第一次反抗期は精神的自立の最初の出現であるといえる。

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