左半側空間無視の重度例の特徴

左半側空間無視の重度例の特徴


左半側空間無視の重度例としては、眼球運動障害やRight Neck Rotation(頸部が非麻痺側向き)、Right Trunk Rotation(体幹が非麻痺側向き)がある場合など、身体機能面と密接に関係している場合を重度と判断します。

また以下の様な症状があります。

・静止時に頸部あるいは体幹、眼球が非麻痺側向きであり、指示・誘導をしても麻痺側への動きが乏しく、眼球の追従運動が正中線を超えない。

・半側空間無視についての気づきが全くなく、行動を修正できない。

・空間軸のずれや感覚障害の合併が多く、座位バランスは不安定で、ADLは臥位または車椅子座位レベルでほとんど全介助。

・食事では麻痺側を見落とすため、すべて摂取するには介助者の介助、誘導が必要となる。

・すべてのBITを実施できず、カットオフ点以下の下位検査数での判断ができない場合が多い。