運動不足の死亡への寄与は肥満の2倍!?

運動不足の死亡への寄与は肥満の2倍!?

12歳以上の334,000人を対象にヨーロッパで行われた研究によると、なんと、運動不足は肥満の2倍以上の死に寄与するそうです。

BMIに関わらず日常活動のわずかな変化が個人の平均余命に大きな影響を与えることを示唆します。

これはAmerican Journal of Clinical Nutrition掲載論文からです。

この論文では、欧州各国で死亡した30万人(男性116,980人・女性217,181人:心疾患・癌・脳卒中既往者を除外)についてBMI・胴囲(WC)・身体活動(PA)レベルを比較し、PAレベルによって①低(36 kJ/kg)②低~中(41 kJ/kg)③中~高(46 kJ/kg)④高(51 kJ/kg)の4群に分けました。

結果、どのBMI群でも比較的低PA群の全原因死亡率は、最低PAレベル群より20~30%低い結果でした。

PAレベルとWCにも類似した関係がみられたとのことです。

肥満群の中でも②の死亡率は低く、PAレベル②以上では肥満による影響は殆どありませんでした。

運動不足は高BMIより死亡率に大きな影響を与えることになり、運動不足の人はPAを少しでも上げれば死亡率を有意に低下させることができそうです。