小脳症状とは?障害部位と症状を端的に解説!

小脳症状とは

小脳症状とは、言語障害(音量の不安定さ、音程の不安定さ、構音の不正確さ、リズム不正、爆発的発声explosive、緩徐、スラーslurred、断綴性scanningなど)、立位障害(バランス障害)、歩行障害(体幹動揺、歩幅が不安定かつスタンスが広い、ストライドの不安定さ、歩行リズムの不規則化など)などをさします。

古小脳が障害された場合

古小脳が障害された場合には前庭神経に関連した症状がみられる事が多く、姿勢障害、バランス障害、歩行障害、眼球運動障害、浮遊感がみられます。 急性障害である場合にはめまい、嘔吐、眼振などがみられます。 基本的に筋緊張は低下します。

旧小脳が障害された場合

旧小脳が障害された場合には深部覚の統合がうまくいかなくなるため、歩行障害、構音障害が生じます。

新小脳が障害された場合

新小脳が障害された場合には四肢機能の円滑さが障害されるため、測定障害、企図振戦、運動分解、運動の速度低下、速度の不安定さ、構音障害(小脳性言語と呼ばれる)、嚥下障害などが生じます。