NYHA 心機能分類

NYHA 心機能分類

目的:症状から心機能を評価する。
対象者:心疾患をもつ人。
特徴:自覚症状からおおよその心機能を評価する。
メリット:簡単に心機能評価ができる。
デメリット:自覚症状が乏しい場合には、使用上、注意を要する。

NYHA 心機能分類はClassⅠからⅣまでの4段階に分類され、最も軽症なのは ClassⅠで、最も重症なのはClass Ⅳです。

クラスⅠ
身体活動を制限する必要はない心疾患患者。
通常の身体活動で、疲労、動悸、息切れ、狭心症状が起こらない。

クラスⅡ
身体活動を軽度ないし中等度に制限する必要のある心疾患患者。
通常の身体活動で、疲労、動悸、息切れ、狭心症状が起こる。

クラスⅢ
身体活動を高度に制限する必要のある心疾患患者。
安静時には何の愁訴もないが、普通以下の身体活動でも疲労、動悸、息切れ、狭心症状が起こる。

クラスⅣ
身体活動の大部分を制限せざるをえない心疾患患者。
安静にしていても心不全症状や狭心症状が起こり、少しでも身体活動を行うと症状が増強する。


NYHA II度に相当する範囲は他のクラスに較べて広いため、II 度を軽症 ; IIS と中等症 ; IIMに細分する場合もある。