FIM (Functional Independence Measure) 機能的自立度評価表

FIM (Functional  Independence  Measure) 機能的自立度評価表

FIMとは、機能的自立度評価表(Functional  Independence  Measure)の略で、1983年にGrangerらによって開発されたADL評価法です。

特に介護負担度の評価が可能であり、ADL評価法の中でも、最も信頼性と妥当性があると言われ、リハビリの分野などで幅広く活用されております。

バーセル指数(BDに代わり,米国を中心に国際的に普及しつつあるADLの評価法です。

セルフケア8項目、移乗3項目、移動2項目に、コミュニケーション2項目、社会的認知3項目の計18項目からなります。

評価レベルは自立、介助に大別し、自立2段階介助は部分介助(3段階)と完全介助(2段階)に分け、7段階からなります。

各得点は最高7、最低1となり、18項目の総得点は最高126、最低18です。

BIとの高い相関があり、しかも変化を感知する鋭敏度が高いことが示されています。

FIMは、「している ADL」を評価するため、患者に動作をさせて採点するのではなく、日常生活における実際の動作を観察します。

採点は 1 点から 7 点までの 7 段階評価で行い、介助が必要かどうかによって自立と介助を分類します。7 点は完全自立、6 点は修正自立(補助具が必要、通常以上の時間がかかる、安全性の考慮が必要)で、介助が必要な場合は、介助量に応じて 5 段階に細分します。

5 点は監視や準備が必要ですが、直接身体に触れる介助は不要です。4 点以下は直接身体に触れての介助を要し、介助量が 25%未満は 4 点、25 ~ 50%未満は 3 点、50 ~ 75%未満は2 点、75%以上は 1 点となります。ただ、認知項目は 5 点と 4 点の採点基準が多少異なるため、注意が必要です。

評価基準に沿って採点しても、日内変動、場面、状況の違いにより、評価結果の相違は当然出てくることが考えられます。この場合、低いほうの点数をつけます。


↓詳しくは、下記を参考にしてください。(ワード形式のマニュアルがダウンロードされます)