意味照合(呼称のプロセス)

意味照合(呼称のプロセス)

正しく、形態認知ができたとしても、それだけで、それが何かと分かるわけではありません。 形態認知の段階では、単に絵の形態が脳の中に表象されているに過ぎません。
次に、その形態が、無意味な図形が、何かを現している記号であるということの照合がなされ、さらに、意味記憶との照合が行われます。
そして、人それぞれの認知経験にもとづいてつくられた意味記憶が活性化されます。
この段階を意味照合といいます。

意味照合(呼称のプロセス)の段階の障害

対象の形態自体は正しく捉えられているので、その絵を模写することが可能ですか、その絵を、別の絵や、実物などと照合させることができないという症状が現れます。
上記のような症状、つまり、見えているのに何であるのかがわからないという症状を、運合型視覚失認といいます。