JCS GCS

Japan Coma Scale(ジャパン・コーマ・スケール、JCS)
Japan Coma Scale(ジャパン・コーマ・スケール、JCS)とは、日本で主に使用される意識レベルの分類です。

 0 意識清明

Ⅰ.覚醒している(1桁の点数で表現)
Ⅰ-1 見当識は保たれているが意識清明ではない
Ⅰ-2 見当識障害がある
Ⅰ-3 自分の名前・生年月日が言えない

Ⅱ.刺激に応じて一時的に覚醒する(2桁の点数で表現)
Ⅱ-10 普通の呼びかけで開眼する
Ⅱ-20 大声で呼びかけたり、強く揺するなどで開眼する
Ⅱ-30 痛み刺激を加えつつ、呼びかけを続けると辛うじて開眼する

Ⅲ.刺激しても覚醒しない(3桁の点数で表現)
Ⅲ-100 痛みに対して払いのけるなどの動作をする
Ⅲ-200 痛み刺激で手足を動かしたり、顔をしかめたりする
Ⅲ-300 痛み刺激に対し全く反応しない
この他、R(不穏)・I(糞便失禁)・A(自発性喪失)などの付加情報をつけて、JCS Ⅲ-200-Iなどと表す。


Glasgow Coma Scale(GCS)(グラスゴー・コーマ・スケール)
Glasgow Coma Scale(GCS)(グラスゴー・コーマ・スケール)とは、1974年英国グラスゴー大学によって発表された意識障害の分類で、現在世界的に広く使用されるの評価分類スケールです。日本では主に脳神経外科領域で用いられることが多いです。開眼・言語・運動の3分野に分けて記録し、意識状態を簡潔かつ的確に記録できます。

開眼機能(Eye opening)「E」
4点:自発的に、またはふつうの呼びかけで開眼
3点:強く呼びかけると開眼
2点:痛み刺激で開眼
1点:痛み刺激でも開眼しない

言語機能(Verbal response)「V」
5点:見当識が保たれている
4点:会話は成立するが見当識が混乱
3点:発語はみられるが会話は成立しない
2点:意味のない発声
1点:発語みられず

運動機能(Motor response)「M」
6点:命令に従って四肢を動かす
5点:痛み刺激に対して手で払いのける
4点:指への痛み刺激に対して四肢を引っ込める
3点:痛み刺激に対して緩徐な屈曲運動(除皮質姿勢)
2点:痛み刺激に対して緩徐な伸展運動(除脳姿勢)
1点:運動みられず