認知症タイプごとの食支援の大まかな考え方

認知症タイプごとの食支援の大まかな考え方

アルツハイマー型認知症と血管性認知症の大きな違いは、進行性か非進行性かという点であります。

進行性であるアルツハイマー型認知症については「病態の進行に伴う特徴」、非進行性である血管性認知症では「損傷部位による特徴」を考慮しつつ食支援を行っていくことが大切です。

漠然と「アルツハイマー型(あるいは血管性)認知症」として患者をとらえる場合と、病期や損傷部位を把握して対応法を考える場合とでは、提供できる医療・介護の質はまったく異なります。

対応法で両者が共通するのは、「キュア=治す」ではなく、「ケア=支える」という考え方です。

基本的に認知症の摂食・嚥下障害はキュアできないことを心にとどめておく必要があります。

医療者や介護者は、どうしても患者に「よくなってほしい」と願いがちです。
しかし、良くなってほしいという思いぼかりが強くなると、良くならないときに医療・介護職だけでなく、患者・家族も消耗してしまいます。

真摯に臨床に取り組んでも症状が改善しない・悪化していく場合は疾患に起因する避けられない症状であり、医療・介護職が責められるものではありません。

専門職としては、病期・病態に基づいて冷静にとらえる必要があります。