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人工呼吸器関連肺炎(ventilator-associated pneumonia: VAP) 予防

人工呼吸器関連肺炎(ventilator-associated pneumonia: VAP) 予防 ○ベッドの頭位を 30 度~ 45 度に上げる。 ベッドの頭位を 30 度から 45 度に挙上すると、胃内容物が口腔咽頭に逆流し気管内に吸引される危険性を減少させ、院内肺炎の発症を減少させる。臨床的な人工呼吸器関連肺炎(ventilator-associated pneumonia: VAP)、微生物学的に証明された VAPともに頭位挙上で発症率が減少する。 実施方法 ベッドの頭位を30度から45度に上げる体位は、人工呼吸時の基本的な体位である。禁忌でないかぎり、1日のほとんどの時間で頭位は上げる。スタッフがベッドの頭位を定期的に観察する。 (1) 目視では挙上が不十分であることが多いので、頭位挙上の角度は正確に測る。 (2) 担当看護師は 4−6 時間ごとに頭位挙上状況を看護記録に記録する。 (3) 定期的に頭位挙上実施状況をスタッフ全員で共有する。 http://www.jsicm.org/pdf/jinkou_an.pdf より

アルコール性コルサコフ症候群

アルコール性コルサコフ症候群 コルサコフ症候群は健忘症で、主に飲酒依存症に由来するビタミンB1はじめビタミンB群の欠乏が原因で起こります。重症な脳症があり、重いアルコールの離脱症状に続いて起こる場合は、治らなくなる可能性が高くなります。コルサコフ症候群で起こる症状とは、重症な記憶喪失を中心としたものです。病因は様々ですが、アルコール依存症によるものが多く、特にアルコール性コルサコフ症候群と呼ばれます。 コルサコフ症候群の症状は、記銘力障害・近い過去に関する想起障害・作話・見当識障害・病識欠如等を特徴とする症候群です。 作話症状は当惑作話が一つの特徴ですが、これは会話中に記憶の欠損を作話により埋めていくものであり、その根底にあるものは記憶の障害の影響によるものです。作話誘発質問紙による研究では、近時記憶に関連する項目において作話が特に誘発されやすいとの報告もあります。

喚語困難(語想起障害) difficulty of word recall 失語症

喚語困難(語想起障害)   difficulty of word recall 失語症 失語症の症状で、語が想起できない現象を言います。つまり、言いたい言葉が出てこない症状のことを言います。 発声障害(声が出せない)、構音障害(口唇や舌が麻痺等により上手く動かない)の影響ではなく、言葉が思い浮かばないから言えない状態のことを言います。 病巣としては、 1 )左下前頭回(弁蓋部~三角部後半)およびその皮質下、 2 )左角回およびその皮質下、 3 )左側頭葉後下部およびその皮質下である。 ただし、喚語困難にも様々なものがあり、語を想起する方法によって、目の前のものを呼称する視覚性呼称(一般の物品呼称がこれに相当)、動物名を挙げるとか、「か」で始まる語を挙げるなどの語列挙がある。先に挙げた病巣では、一般には両者の障害は解離しないが、左前頭葉内側面損傷の場合には、語列挙のみに強い障害がみられるという特徴を呈します。

皮質下性失語の特徴

皮質下性失語の特徴 脳血管障害では、被殻や視床などの病巣が多い。これらは左半球損傷の場合に失語症を呈することがある。全例にみられない理由として、被殻や視床自体が言語機能に特異な役割を担っているのかは現時点では不明であり、 diaschisis で失語症が出現しているとの仮説もある。ただし、病因がいずれであっても、この部位による失語症状にも特徴がある。それは、アナルトリー、音韻性錯語、単語理解障害、喚語困難のすべてが、程度の差はあっても存在するが、全体のプロフィールからみて、復唱課題で比較的良好。また、復唱で構音の歪みが改善することである。このような特徴を持つ失語型は、他の部位の損傷ではみられず、病巣推定に役立つ。視床では、これに無声音などの音声の問題や易疲労性をともなうことが多い。

脳卒中 痙攣 対症療法

脳卒中 痙攣 対症療法 推奨 1 .痙攣は急性期の死亡に関係する独立した因子であり、皮質を含む大きな出血性梗塞を有する高齢患者では、数日間の予防的治療をしても良い(グレード C1 )。 2 . 14 日以上経ってから痙攣が起こった例では繰り返す可能性が高く、将来、症候性てんかんになる可能性があり、継続的な治療が推奨される(グレード C1 )。 ●エビデンス 脳卒中後痙攣はまれではない。出血性脳卒中 、病巣が皮質を含んでいること 、高齢、錯乱、大きな病巣、頭頂側頭葉の損傷、神経学的・内科的合併症 がその危険因 子として示されている(Ⅲ)。痙攣は入院中の死亡に関する独立した因子でもある(Ⅲ)。 痙攣再発は遅発性( 14 日以降)のものに多い(Ⅲ)。早発性( 14 日以内)のものは再発す る率は低く、予後に影響しなかった(Ⅲ)。治療の問題は未解決であるが、頭頂葉を侵す大きな出血性梗塞の高齢患者は数日間予防的な治療を考慮しても良い(Ⅲ)。 http://www.jsts.gr.jp/guideline/014.pdf より

喉頭侵入・誤嚥の重症度スケール[A penetrationaspiration scale(Rosenbek et al,1996)]

喉頭侵入・誤嚥の重症度スケール[A penetrationaspiration scale(Rosenbek et al,1996)] 1.喉頭に侵入しない 2.喉頭侵入があるが,声門に達せずに排出される 3.喉頭侵入があるが,声門に達せず,排出もされない 4.声門に達する喉頭侵入があるが,排出される 5.声門に達する喉頭侵入があり,排出されない 6.声門下まで食塊が入り(誤嚥),喉頭または声門下 から排出される 7.声門下まで食塊が入り,咳嗽しても気道から排出さ れない 8.声門下まで食塊が入り,排出しようとする動作がみ られない http://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/VF8-1-p71-86.pdf より

失語症を理解するための用語

失語症を理解するための用語 喚語困難 :言葉が思い出せない状態、ほとんどの失語症で出現する。 迂言 :喚語困難に陥った際そのものの形態や性質などを述べて説明しようとする反応。迂回反応ともいう。 語性錯語 :単語が他の意味の言語と置き換わる状態、例えばリンゴをバナナという。 例 意味性錯誤:リンゴ→バナナ 無関連錯誤:リンゴ→飛行機。 字性錯語 :単語の発音の一部が他の音に置き換わる状態、例:トケイがトカイ。音韻性錯語ともいう。 新造語 :日本語にない言葉。語新作ともいう。 失構音 :発語失行、構音失行、構音器官の麻痺や失語によらない構音の歪みや置換などを指す。 失文法 :語の内容ではなく、文構成に異常のある状態。助詞が脱落したり、名詞のみの発語になったりするようなこと。 錯文法 :助詞の使用の誤り。水を飲む→水に飲む。 ジヤルゴン Jargon :新造語や錯語が多く、意味のわからない発語のこと。 プロソデイー Prosody :韻律、日本語らしい抑揚、アクセント、リズムなどの総称。