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語義失語の診断

語義失語の診断

臨床場面では正確な病歴の聴取を行い、どのような症状が見られるのか確認します。
本人や家族から聴き出される“物忘れ”の質を探ることが重要です。
「ことばを忘れてしまった」「簡単なことばが理解できず何度も聞き返す」ことを物忘れと表現されることは多ようです。
また、同様の症状は耳が聞こえにくくなったと耳鼻咽喉科を受診する場合もあります。

次は、物品や線画を提示し、呼称を求めます。
検査する際には、具体語の表出および理解障害(双方向性の障害)、呼称時の語頭音効果の有無語に対する既知感の有無(「~って何ですか?」という聞き返し)を観察します。
できれば、複数の物品について検討することが望ましく、高頻度に使用する物品だけでなく使用頻度の低い物品を含むことも軽度例を見逃さないために必要です。
また、提示した物品を実際に使用できるかどうか確かめることも重要です。
さらに、非典型的な読みを要求される漢字熟語の音読に見られる類音的錯読および漢字熟語と絵(選択肢の中に「三味線」であれば三本の電線「団子」なら子ども、といったように熟語のうち漢字1文字に対応するものを含む)を提示した際の連合障害があるかどうかも調べます。

また、語頭音効果の有無語に対する既知感の有無、よく知られた諺の補完課題はSDか否かを鑑別するうえで重要な所見です。

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