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失語症の病巣と症状

失語症の病巣と症状

ブローカ野
喚語、文法的理解に重要な領域です。
ブローカ領域限局の損傷では超皮質性感覚失語症を呈するとの報告がある。

中心前回下部
なめらかな発話の実現には中心前回下部が特に重要な部位です。
中心前回の中部から下部の領域にかけてが、純粋語唖(アナルトリー、発語失行)の責任病巣と考えられている。

補足運動野、前頭葉背外側
発話の自発性には前頭葉内側からブローカ領域周囲に至る機能システムが重要です。
損傷されると語列挙能力が低下します。
この部位の損傷は超皮質性運動失語を生じます。
内側部の損傷では内言語障害は伴わず、発話衝動性の低下、発話維持困難の障害されます。
背外側部の損傷ではそれに加えて文構成能力の低下や喚語困難が混在します。

ウェルニッケ野
語音の認知に関与する領域(上側頭回)です。
横側頭回で音の基本的な音響学的な分析の段階に続いて、ウェルニッケ野に保存されている音素の記憶と照合します。
語音弁別の機能局在です。
ウェルニッケ領域限局の損傷では軽症のウェルニッケ失語に留まることが多いとされています。

縁上回
音韻の組み合わせと配列に重要な役割があります。
音韻性錯語と言語性短期記憶障害の機能局在です。
伝導失語の責任病巣は縁上回です。

角回
角回損傷では読み書きの障害を呈します。
角回近傍も喚語に関与すると推測されます。
角回の後方では読みの障害が強く、角回の上方では書きの障害が強いと言われいます。

中側頭回
語義理解、喚語に関与する領域です。
語音のカテゴリー的判断を行う領域です。
単語理解において、同カテゴリー図版を用いたpointing課題において有意に低下します。

被殻
被殻に限局した病巣では失語は出現しないか、軽度の喚語困難を呈するにとどまります。
失語症の発現には進展方向が重要となります。
出血の場合は血腫量が35㎖以上で予後不良とされています。

視床
視床はすべての大脳皮質と連絡を持っている。視床出血においては、あらゆる高次脳機能障害が出現する可能性があります。

軽度の語想起障害、書字障害、計算障害が残ることがあるが、主として注意の障害に起因すると考えることが妥当とされています。

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