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新版K式発達検査2001(K式)の適用年齢と対象として想定する疾患について

新版 K 式発達検査 2001 ( K 式)の適用年齢 新生児から成人までを検査対象としていますが、実際に K 式が使用されているのは、主として乳幼児です。検査用紙は全 6 枚のうち 6 歳半までで 4 枚を使用しており、就学前の時期に精度が高く設定されています。 1980 年に公表された「新版 K 式発達検査」の後に公刊された「増補版(新版 K 式発達検査 1983 )」において対象年齢が 13 、 14 歳まで拡張しましたが、この検査を利用してきた精神運動発達に問題のある子どもたちが成人になり、一貫した発達評価・理解の必要性から、 2001 年版の改訂の際にさらに拡張し、成人にも適用できる検査となりました。 新版 K 式発達検査 2001 ( K 式)の対象として想定する疾患について 特殊疾患の診断用として作成されたものではなく、検査結果のみから疾患についての断定的な解釈はできません。 しかしながら、発達年齢( DA )と発達指数( DQ )が定量的に得られ、検査中の子どもの反応も含めた検査結果から、身体障害・知的障害・発達障害などの臨床的問題についての情報を得ることができます。

新版K 式発達検査2001(K 式)と関連するほかの検査との使い分け

発達の遅れが疑われる場合、子どもに直接施行する検査として、 K 式のほかに田中ビネーⅤ、ウェクスラー式検査( WPPSI ‒Ⅲ、 WISC ‒Ⅳ)などがあります。 K 式は発達検査であり、田中ビネーⅤ、ウェクスラー式検査は知能検査です。 発達検査では発達指数( DQ )が、知能検査では知能指数( intelligencequotient : IQ )が算出されます。発達検査は、姿勢・運動面をはじめ、適応面、社会面などの行動発達のさまざまな側面を含む点で、知能検査との違いについて指摘されています。 また K 式は検査用具や検査項目が子どもにとって馴染みのあるものが多く、施行順序も定められていません。 そのため、姿勢・運動面や情緒・社会面および言語面など発達的に未分化な乳幼児に対しては、子どもの状態や興味、理解に合わせて検査を実施できる K 式が適当であると考えられます。 適用年齢は、田中ビネーⅤは 2 歳以上であり、 WPPSI ‒Ⅲは 2 歳 6 か月以上、 WISC ‒Ⅳは 5 歳以上となっています。 K 式は 0 歳から可能であるため、 2 歳未満の子どもには K 式を選択することになります。 一方で K 式の姿勢・運動領域において 3 歳 6 か月以上の項目は存在せず、第 4 、 5 葉( 3 ~ 14 歳)はビネー式の検査に共通している部分も多くあります。 そのため、 3 ~ 14 歳における K 式の言語・社会領域の発達指数( DQ )と、ビネー式の知能指数( IQ )は類似した数値が得られる可能性が高いとの言及もあり、使用場所や目的、状況により検査を選択する必要があります。

新版K式発達検査2001(K式)の概要について

新版 K 式発達検査 2001 ( K 式)は、乳幼児の発達の遅れや偏りなどを理解するために、保健、医療、福祉、教育など幅広い分野で利用されています。 市町村の保健センターや療育施設などの発達相談を行っている機関では、子どもの発達の評価や支援の手がかりを得るために K 式が用いられることが多いです。 低出生体重児に対しては発達のフォローアップのために病院などでも K 式が施行されています。また、療育手帳の判定や就学相談などで利用される場合もあります。 新版 K 式発達検査 2001 ( K 式)では子どもの全体的な発達の状況を捉えることができます。「姿勢・運動」、「認知・適応」、「言語・社会」の 3 つの領域からなっており、それぞれの領域と全領域の発達年齢( developmentalage : DA )および発達指数( developmentalquotient : DQ )が算出されます。 子どもの発達への知識と経験を前提とし、標準化された手続きと用具を用いたうえで、検査では子どもが緊張せずに課題に取り組めるような雰囲気を作り、子どもの日常的な反応を見ていきます。 0 歳児では検査する際の施行順序が決まっていますが、 1 歳以上の子どもに行う検査項目の施行順序は特に定められていません。 被検者の生活年齢よりも下の年齢区分の容易な項目から始めたり、動作性の検査項目を適宜実施したりすることで、子どもが検査に興味をもち、注意が持続するように施行順序を工夫します。 検査用紙上の各行すべてについて、通過(+)する項目から不通過(-)の項目へ移行する領域を決定します。     

流暢性と復唱能力による失語症のタイプ分類

流暢性と復唱能力による失語症のタイプ分類 I.非流暢性失語 単語レベルの理解障害あり 復唱不良→全失語 復唱良好→混合型超皮質性失語 a) 単語レベルの理解はほぼ良好 復唱不良→ブローカ失語 復唱良好→超皮質性運動失語 a)より軽い理解障害のものを含める場合がある Ⅱ.流暢性失語 中等度以上の理解障害 復唱不良→ウェルニッケ失語 b) 復唱良好→超皮質性感覚失語 c) 理解障害なしまたは軽度 復唱不良→伝導失語 復唱良好→健忘失語 b)単語と文の両者で明らかな障害 c)単語と文の少なくとも一方で明らかな理解障害

MST 低栄養のスクリーニングツール

MST 低栄養のスクリーニングツール MST(Malnutrition Screening Tool)は、食事摂取量と体重減少に関する項目からなる低栄養スクリーニングツールです。 MST(Malnutrition Screening Tool)は、高齢リハ患者の転帰の予後予測に使えることが報告されています。 2つの問診のみで評価可能であり、外来リハ患者や施設入居者に活用しやすいツールですが、より詳細な栄養アセスメントには他のツールを用いた追加評価が必要となります。 Malnutrition Screening Tool(MST) 1:最近、意図しない体重減少があるか? いいえ 0点 わからない 2点 もし「はい」なら、体重はどのくらい減ったか? 0.9〜6.3kg 1点 6.4〜10.7kg 2点 10.8〜14.9kg 3点 >15kg 4点 わからない 2点 2:食欲低下にて、食事摂取量が減っているか? いいえ 3点 はい 1点 合計スコア 0~1:低リスク 2~3:中リスク 4~5:高リスク

NIHSS

NIHSSとは NIHSSとは、脳卒中の重症度を評価するスケールです。 National institute of Health Storoke Scaleの略でNIHSSです。1989年ごろから臨床現場でよく用いられています。 脳梗塞の治療法の1つであるrt-PA静脈注射中は、1時間までは15分毎に、投与開始から7時間までは30分毎、24時間までは1時間毎にこのNIHSSを行うことが管理指針で定められています。 NIHSSの評価方法 NIHSSの評価方法は、1a~1cと(2)~(11)までの合計13の項目をチェックして点数を計算して行きます。 最高は42点で、点数が高いほど重症度が大きくなります。 1aは、意識水準です。0点が完全覚醒で、1点が簡単な刺激で覚醒する、2点が繰り返して刺激したり強い刺激で覚醒する、3点が強い刺激に対しても完全に無反応、となっています。 1bは、意識障害の評価です。今は何月ですか?あなたは今何歳ですか?といった質問に正確に答えられるかどうかをみます。 0点が両方正解、1点がどちらか片方のみ正解、2点が両方不正解となっています。 1cは意識障害の評価で、開眼閉眼の指示や手を握る開くの指示に従えるかどうかを見ます。 同じく2つともできれば0点、どちらか片方だけできれば1点、両方ともできなければ2点です。 (2)は、注視がどのくらいできるかです。 0点が正常、1が部分的注視麻痺、2点が完全注視麻痺です。 (3)は、視野を評価します。 0点が視野の欠損なし、1点が部分的半盲、2点が完全半盲、3点が両側性半盲です。 (4)は、顔面の麻痺のチェックです。 0点が正常、1点が軽度の麻痺、2点が部分的麻痺、3点が完全麻痺の4段階で判定します。 (5)は、上肢の運動で、座位で90度、仰臥位(仰向けに寝る)で45度の挙上ができるかどうかを見ます。 0点の45度を10秒保持可能、1点が45度を保持できるが10秒以内に下垂してしまう場合、2点が45度の挙上や保持ができない場合、3点が重力に抗して動かない場合、4点が全く動かないと5段階で判定します。 (6)は、下肢の運動で、仰臥位で下肢を30度挙上させます。 0点の30度を5秒間保持可能、1点が30度を保持できるが5秒以内に下垂してしまう...

精巣腫瘍の病期分類(日本泌尿器科学会 日本病理学会/編)

精巣腫瘍の病期分類(日本泌尿器科学会 日本病理学会/編) I期 転移がない Ⅱ期 横隔膜以下のリンパ節にのみ転移がある ⅡA 後腹膜転移巣が5cm未満 ⅡB 後腹膜転移巣が5cm以上 Ⅲ期 遠隔転移 Ⅲ0 腫瘍マーカーが陽性であるが、転移巣不明 ⅢA 横隔膜以上のリンパ節に転移がある ⅢB 肺に転移がある B1:片側の肺の転移が4個以下かつ2cm未満 B2:片側の肺の転移が5個以上または2cm以上 ⅢC 肺以外の臓器にも転移がある ※陰のう内にとどまる腫瘍は、腫瘍の大きさによる差を見出し難いため、手術の困難さ、転移により分類しています。 日本泌尿器科学会、日本病理学会編「泌尿器・病理 精巣腫瘍取扱い規約 2005年3月【第3版】」(金原出版)より参照

IGCC(International Germ Cell Consensus)分類

IGCC(International Germ Cell Consensus)分類 予後良好 非セミノーマ 肺以外の臓器転移がない。 かつAFP<1,000ng/ml かつhCG<5,000IU/L かつLDH<1.5×正常上限値 セミノーマ 肺以外の臓器転移がない。 かつAFPは正常範囲内 hCG、LDHは問わない。 予後中程度 非セミノーマ 肺以外の臓器転移がない。 かつ1,000ng/ml≦AFP≦10,000ng/ml または5,000IU/L≦hCG≦50,000IU/L または1.5×正常上限値≦LDH≦10×正常上限値 セミノーマ 肺以外の臓器転移がある。 かつAFPは正常範囲内 hCG、LDHは問わない。 予後不良 非セミノーマ 肺以外の臓器転移がある。 またはAFP>10,000ng/ml またはhCG>50,000IU/L またはLDH>10×正常上限値 セミノーマ 該当なし IGCC(International Germ Cell Consensus)分類とは 1977年に提唱されたマーカー値を重視した精巣(睾丸)腫瘍の分類法です。 hCG(Intact hCG)を用います。 日本のFree-β hCGは利用できません。 日本泌尿器科学会、日本病理学会編「泌尿器・病理 精巣腫瘍取扱い規約 2005年3月【第3版】」(金原出版)より参照。

ケベック分類 (外傷性頸部症候群の重症度分類)

ケベック分類 (外傷性頸部症候群の重症度分類) Grade O :頸部に訴えがない、徴候がない Grade I :頸部の痛み、こわばり、圧痛のみの主訴、客観的所見なし Grade Ⅱ :筋・骨格徴候を伴う頸部主訴 Grade Ⅲ :神経学的徴候を伴う頸部主訴 Grade Ⅳ :骨折または脱臼を伴う頸部主訴 ケベック分類の注意点 ・筋・骨格徴候には可動域制限と圧痛を含む ・神経学的徴候には腱反射低下や消失と感覚障害を含む ・症状や障害は、耳が聞こえない、めまい、耳鳴、頭痛、記憶喪失、嚥下障害、側頭上顎関節痛などを含み,どのような程度に発現してもよい 外傷性頸部症候群に対するケベック分類grade Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの推定病理 Grade I :顕微鏡的あるいは多発性顕微鏡的損傷 Grade Ⅱ :頸部捻挫と南部組織(椎間関節包、靭帯、腱、筋肉)周辺の出血軟部組織損傷による筋痙縮 Grade Ⅲ :機械的損傷あるいは出血、炎症で惹起される神経組織の損傷

S-PA 標準言語性対連合学習検査

S-PA 標準言語性対連合学習検査 S-PAとは 日本高次脳機能障害学会より開発された、言語性記憶(言われた内容を覚えている、約束を覚えている、また自らが予定したことを行う時などに必要な言語を用いた記憶)を把握するための検査です。 特徴 時代を考慮した対語の選択と、全国レベルでデータ収集を実施されています。 また、年齢別の判定基準を導入されており、標準化が行われていることが特徴です。 構成 S-PAの構成は、有関係対語(意味関連のある単語)10対と、無関係対語(意味関連が希薄な単語)10対より構成されています。 実施方法 組み合わせ(対語)を検査者が読み上げ、被検査者に記憶してもらいます。 その後、単語対のはじめの単語を提示して、その語と対をなしていたもう一方の単語を応えてもらうものです。 S-PAは、用いる単語を時代を考慮して選出し、有関係・無関係対語試験の組み合わせを3セットを用意されています。 適応年齢 16歳~84歳 (失語症は対応すべきでない病態とされています。) 所要時間 10分となります。 保険点数 区分 D285-2 点数 280点 S-PAと三宅式記銘力検査の違い S-PAは、有関係対語試験、無関係対語試験の組み合わせが3種類(セットA・B・C)用意されており、用いる対語は時代を考慮したものとなっています。 さらに、S-PAは健常者の年齢別の平均値を示しており、検査成績の客観的な解釈が可能となっています。 また、スコアリングシートが付いており、簡便に判定できるようになっています。 三宅式記銘力検査は、1セットのみの構成となっており、複数回の使用が難しいことや、対語が現代に合っていないもの(停車場、真綿)などが含まれている点があります。 三宅式記銘力検査の詳細はこちら↓ 三宅式記銘力検査

パーキンソン病統一スケール(UPDRS)の評価項目

パーキンソン病統一スケール(UPDRS)の評価項目 UPDRS その1 精神機能,行動および気分 1.知的機能の障害  0 なし  1 軽度.健忘が一貫してみられるが,部分的に思い出す.他の障害はない.  2 中等度の記銘力障害と見当識障害あり.複雑な問題への対処に中等度の障害.       家庭内でも軽度ながら明らかに障害あり,ときに介助を必要とする.  3 重篤な記憶障害と時間と,ときに場所に対する見当識障害.問題の対処に重篤な 障害.  4 重篤な記憶障害と見当識は人に対してのみ保たれている.判断や問題解決は不可 能.身の回りのことにもかなりの介助が必要で,ひとりにしておけない. 2.思考の障害(痴呆または薬物の中毒による)  0 なし  1 生々しい夢をみる.  2 たちの良い幻覚.幻覚であることはわかっている.  3 時々あるいはしばしば幻覚・妄想があるが病識がない.日常生活に支障をきたす ことあり.  4 持続的に幻覚・妄想あるいは病勢盛んな精神病がある.自分でケアをできない. 3.抑うつ  0 なし  1 ときに正常以上の悲しみや罪悪感に悩まされる.数日や数周続くことはない.  2 うつが1週間以上続く  3 不眠,食欲不振,体重減少,興味の消失をともなう抑うつ状態.  4 上記の症状に自殺念慮あるいは自殺企図をともなう. 4.意欲・自発性  0 正常  1 通常より受動的.より消極的.  2 選択的活動(ルーチンでない)を進んでおこなわない.興味の喪失.  3 日々の活動(ルーチン)を進んでおこなわない.興味の喪失.  4 引きこもり,意欲の完全な消失. UPDRS その2 日常生活動作(on/off時に分けて評価) 5.会話  0 正常  1 軽度の障害.理解するのに障害なし.  2 中等度の障害.ときどきもう一度くり返すように頼まれる.  3 高度の障害.しばしばもう一度くり返すように頼まれる.  4 ほとんどの時間,聞き取り不能. 6.唾液  0 正常  1 口中の唾液が軽度ながら明らかに増加.夜間の流涎をみることあり.  2 中等度に唾液が増加.軽度の流涎があ...

進行性核上性麻痺 (PSP)の重症度機能評価スケール

進行性核上性麻痺 (PSP)の重症度機能評価スケール 機能評価スケールは、症状の有無や重症度の定量化、治療の効果検証などに役立ち、包括的なリハビリテーションを提供する上で重要です。 PSPの機能評価スケールには、2つの評価スケールがあります。 Unified Parkinson’s DiseaseRating Scale(UPDRS) 一つは、Unified Parkinson’s DiseaseRating Scale(UPDRS)が一般的に普及してます。 この評価スケールは、パーキンソン病をもとにデザインされているが、運動項目においてPSPにも適応されます。 検査方法や評価表はこちら↓ http://www.st-medica.com/2012/12/updrs.html Progressive Supranuclear PalsyRating Scale(PSPRS) 2つ目は、Lawrence I GolbeによってデザインされたProgressive Supranuclear PalsyRating Scale(PSPRS)があります。 精神機能、嚥下機能、眼球運動機能、四肢体幹機能等を評価します。 このPSPRSには、Lawrence l Golbe監修のもと、湯浅と濱田の両博十が翻訳した進行性核上性麻痺機能評価尺度日本語版(PSPRS-J)があります。 各項目の重症度に応じた点数が配分されていて、重症度が高いほど点数が高く、最高で100点となっています。 PSPRSの評価表はこちら↓ http://www.kamagaya-hp.jp/center/kc_mind/pdf/101101_01.pdf

嚥下障害スクリーニングテスト

嚥下障害スクリーニングテスト 嚥下スクリーニングテストは以下と通りです。 質問紙法 嚥下誘発テスト(swallowing provocation test:SPT) 水飲みテスト 反復唾液嚥下テスト(repetitive saliva swallowing test:RSST) 改訂水飲みテスト(modified water swallowing test:MWST) 反復唾液嚥下テスト RSST 反復唾液嚥下テスト:RSST は被検者の喉頭隆起および舌骨に第2指と第3指の指腹を軽くあて、随意的に空嚥下運動を繰り返させるもので、3回/30秒未満を異常とします。 改定水飲みテスト MWST 改訂水飲みテスト:MWST は冷水3mLを口腔前庭に注いで嚥下を命じ、可能なら追加して2回嚥下をさせます。 最大3回実施し、最も悪い嚥下活動を評価し、3点(嚥下あり、呼吸良好、むせるand/or湿性榎声)以下を異常とします。 いずれもベッドサイドにおいて短時間で行え、比較的安全性が高いです。 また、摂食の可否を判定するために、唾液や液体の嚥下評価のみでは不十分であるため、2001年には段階的フ一ドテスト(food test:FT)が考案され、少量の、難易度の異なる食材を直接嚥下させ、その時点における至適食材を判定する方法もよく用いられています。 最大3回実施し、最も悪い嚥下活動を評価し、3点(嚥下あり、呼吸変化はないが、むせあるいは湿性嗅声や口腔内残留を伴う)以下を異常とすることはMWSTと同様です。 MWSTとFTの判定のための観察項目は、嚥下の有無、呼吸変化の有無、むせの有無、湿性榎声の有無、追加嚥下の可否となっています。 注意点としては、FTでは約2割、MWSTでは4割以上で不顕性誤嚥を見落とす可能性があるため、これらの検査で異常がなかったからといって、摂食・嚥下に問題がないとは言い切れないことに注意が必要となります。

摂食・嚥下障害患者における摂食状況レベル(Lv.)

摂食・嚥下障害患者における摂食状況レベル(Lv.) 摂食・嚥下障害を示唆する何らかの問題あり 経口摂取なし Lv.1 :傾向訓練を行っていない Lv.2 :食物を用いない嚥下訓練を行っている Lv.3 :ごく少量の食物を用いた嚥下訓練を行っている 経口摂取と代替栄養 Lv.4 :1食分未満の嚥下食を経口摂取、代替栄養が主体 Lv.5 :1〜2食の嚥下食を経口摂取、代替栄養も行う Lv.6 :3食嚥下食を経口摂取、不足分の代替栄養を行う 経口摂取のみ Lv.7 :3食の嚥下食を経口摂取、代替栄養を行っていない Lv.8 :特別に食べにくいものを除いて、3食を経口摂取 Lv.9 :食物の制限はなく、3食経口摂取 Lv.10 :摂食・嚥下障害に関する問題なし(正常)

NPI BPSD及び介助者の負担度検査

NPI BPSD及び介助者の負担度検査 NPIとは Nuropsychiatric inventory(NPI)は介護者に対する面接に基づいて評価する、BPSD(認知症の周辺症状)の頻度と重症度および介護者の負担度を数量化することができる神経心理検査です。 1994 年に Cummings らによって確立され、1997 年に博野信次によって日本語版 NPI が標準化されました。 国際老年精神医学会が作成したBPSD教育パック第2版の中でもBPSDの総合的評価尺度として取り上げられています。 NPIの構成 妄想、幻覚、興奮、うつ、不安、多幸、無感情、脱抑制、易刺激性、異常行動の10項目につき、それぞれの頻度を1~4の4段階で、重症度を1~3の3段階で評価し、点数が高いほど頻度、重症度が大きいことを示しています。 各項目のスコアは頻度×重症度で表され(1~12点)、10項目で合計1~120点となります。 実施方法 検査用紙に従い、検査者が用意された質問項目に沿って情報提供者(介護者)に面接を行い、評価を行います。 検査用紙の購入はこちらから↓ http://www.micron-kobe.com/siteadmin/upload/20150408_233622885.pdf

日本版modified Rankin Scale (mRS) 判定基準書

日本版modified Rankin Scale (mRS) 判定基準書 modified Rankin Scale まったく症候がない 症候はあっても明らかな障害はない: 日常の勤めや活動は行える 軽度の障害: 発症以前の活動がすべて行えるわけではないが、自分の身の 回りのことは介助なしに行える 中等度の障害: 何らかの介助を必要とするが、歩行は介助なしに行える 中等度から重度の障害: 歩行や身体的要求には介助が必要である 重度の障害: 寝たきり、失禁状態、常に介護と見守りを必要とする 死亡 食事・栄養 (N) 症候なし。 時にむせる、食事動作がぎこちないなどの症候があるが、社会生活・日常生活に支障ない。 食物形態の工夫や、食事時の道具の工夫を必要とする。 食事・栄養摂取に何らかの介助を要する。 補助的な非経口的栄養摂取(経管栄養、中心静脈栄養など)を必要とする。 全面的に非経口的栄養摂取に依存している。 呼吸 (R) 症候なし。 肺活量の低下などの所見はあるが、社会生活・日常生活に支障ない。 呼吸障害のために軽度の息切れなどの症状がある。 呼吸症状が睡眠の妨げになる、あるいは着替えなどの日常生活動作で息切れが生じる。 喀痰の吸引あるいは間欠的な換気補助装置使用が必要。 気管切開あるいは継続的な換気補助装置使用が必要。

30ml水飲みテスト

30ml水飲みテスト 手技 常温の水30mlを注いだ薬杯を、座位のじょうたいにある患者の健手に渡し、”この水をいつものように飲んでください”という。 水を飲み終えるまでの時間を計測、プロフィール、エピソードを観察し、評価する。 プロフィール 1.1回でむせることなく飲むことができる 2.2回以上に分けるが、むせることなく飲むことができる 3.1回で飲むことができるが、むせることがある。 4.2回以上に分けて飲むにもかかわらず、むせることがある 5.むせることがしばしばで、全量飲むことが困難である

誤嚥の病態分類

誤嚥の病態分類 食塊が気道の入口を通過する咽頭期を基準にして、誤嚥が起こる時期を咽頭期前、咽頭期、咽頭期後に分けて考えます。 咽頭期前の誤嚥 捕食・咀嚼期、および口腔期で食塊を口腔に保持できないために、食塊を咽頭に送り込む動作をしないまま食塊が咽頭に流入し(咽頭流入)そのまま喉頭(喉頭流入)から気管に誤嚥する型をいいます。 咽頭流入が起こった時に咽頭期反射が惹起されない、あるいは惹起されても食塊の流入の方が早い場合に、気道に食塊が侵入することになります。 咽頭期の誤嚥 随意的に食塊を咽頭に送り込んでも、咽頭期の反射が弱い、惹起されない、あるいは惹起されても食塊の流入の方が早い場合や喉頭閉鎖が不完全な場合に誤嚥する型をいいます。 咽頭期後の誤嚥 咽頭期が終了した後に、喉頭蓋谷や梨状窩などに残留した食塊(咽頭残留)が気管に流入する型をいいます。 混合型誤嚥 上記3つの型の誤嚥が混在する場合をいいます。多くの場合、混合型誤嚥を呈しますが、どの誤嚥の型がおもな障害になっているのかを診断することが大切です。 嚥下運動不全型誤嚥 咽頭期の反射がほとんど起こらず、重力と弱い舌運動によって食塊が少しずつ咽頭に流入しそのまま気道に侵入して誤嚥する型をいいます。多くの場合、喉頭機能を保存した治療は無効です。 誤嚥の型を診断するには、嚥下内視鏡検査と嚥下造影検査を行い評価します。

不顕性誤嚥を検出する検査

不顕性誤嚥を検出する検査 2 step法 仰臥位にて経鼻的に細管を挿入し、最初に0.4ml、次に2.0mlの蒸留水を注入し、注入後3秒以内の嚥下反射の有無について観察し、そこから不顕性誤嚥に伴う嚥下性肺炎について推測する方法です。 ESSET 仰臥位にて着色水を0.1ml/sec程度の速度にて注入し、内視鏡にて嚥下反射惹起について観察するものであり、その時の総注入量を測定する方法です。 総注入量が1cc以上になると不顕性誤嚥に伴う嚥下性肺炎を引き起こしやすいとされています。 咳テスト クエン酸や酒石酸を用いて、それらを吸入し、咳の頻度を見る検査です。 咳反射の減弱は肺炎の頻度と関連があるとされています。 不顕性誤嚥の評価に関しては正確に評価することは困難ですが、肺炎の既往などの病歴や、様々な嚥下機能評価を用いてその存在を推定することとなります。 https://www.jsnt.gr.jp/guideline/img/enge.pdfより参照

標準失語症検査(SLTA)

標準失語症検査(SLTA)とは 標準失語症検査(Standard Language Test of Aphasia :SLTA)は、日本で最もよく用いられている総合的な失語症検査です。 一般的には「SLTA」と呼ばれることが多いです。 開発者は、失語症研究会(現在は日本高次脳機能障害学会)です。 基礎的な研究は1965年に開始され、最終試案は失語症者200人・非失語症者150人のデータをもとに標準化されて、1975年に完成版が出版されました。 標準失語症検査(SLTA)の概要 目的 失語症状の詳細な把握と、失語症に対するリハビリテーション計画立案の指針を得ることを目的としています。 構成 「聴く」、「話す」、「読む」、「書く」、「計算」の5側面、計26項目の下位検査で構成されています。 所要時間 所要時間は失語症のタイプや重症度によりますが、60~120分程度です。場合によっては120分以上かかることもあります。 一定数の誤答が連続した場合や一定の得点に達していない場合には中止基準を設けて、被検者の心理的負担に配慮しています。 特徴 6段階評価 :大部分の検査項目において反応時間やヒント後の反応に基づく6段階評価が採用されており、症状を詳細に把握することができます。わずかな変化を知ることができ、この情報をリハビリテーションに生かすことができます。正誤2段階の評価に換算して大まかな成績を表示することもできます。 普及度の高さ :日本で最も一般的な失語症検査であり、多くの臨床家が本検査に精通しています。転院時にも他施設との情報共有がしやすく、本検査の反復使用によって経時的変化がわかります。 刺激の統一 :SLTAでは、できる限り同一の単語や文を刺激に用いています。被検者内でモダリティ間(「命令に従う」課題を口頭で聴覚呈示する場合と文字で視覚呈示する場合等)、漢字・仮名間(同じ「読解」課題で単語を漢字表記する場合と仮名表記の場合等)の成績比較をすることができます。 「話す」側面の充実 :動詞の表出をみる「動作説明」や4コマまんがを用いた「まんがの説明」等独創的な検査項目があります。 記録用紙 下段は項目ごとの6段階評価の結果の記入欄、上段は正答率(完全正答の段階6および不完全正答の段階5)を折れ...