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頭部挙上訓練 (Shaker訓練)

頭部挙上訓練 (Shaker訓練)


頭部挙上訓練(Shaker訓練)とは

1997年Shakerが上部食道括約筋の開大の増加を目的に発表。
喉頭挙上の不足によるものに対するアプローチする方法。
両肩をつけたまま、つま先を見るように頸部を上げる。(頭部頸部の複合屈曲位)
1分維持1分休憩を3回繰り返す。(等尺性運動)
上げ下ろしを30回。(等張性運動)
1日3回、6週間行う。
施行中は閉口したほうが良いとのこと。
頭部挙上という別の運動課題で行っていることが特徴。
等尺性、等張性運動を組み合わせて行うことは筋力増強に良いとのこと。
肩甲舌骨筋、舌骨上筋群が特に喉頭挙上に影響しているとの報告あり。
禁忌事項は、はっきりと示されていない。
ニューロパチー、筋ジストロフィー、頚椎病因がある人には望ましくない。

上部食道括約筋とは

いつも収縮している。軽い陽圧がかかっている。
食塊が近づいてくると弛緩し+喉頭挙上により前上方に牽引される。
上部食道括約筋(輪状咽頭筋Ⅹ) - 舌骨下筋群(胸骨舌骨筋C2~C3・肩甲舌骨筋C2~C3・胸骨舌骨筋C2~C3・甲状舌骨筋C2~C3) - 舌骨 - 舌骨上筋群(顎舌骨筋Ⅴ・オトガイ舌骨筋Ⅶ・顎二腹筋前筋Ⅴ後筋Ⅶ・茎突舌骨筋Ⅶ) - 頭部(顎・オトガイ・茎突)

上部食道括約筋の開大不全の原因

喉頭挙上の不足、上部食道括約筋弛緩メカニズム破綻や放射線の治療などの括約筋自体の伸張性の低下で起こる。
上部食道括約筋開大不全→食塊通過不全、食塊残留(梨状陥凹)→嚥下後誤嚥 というのが特徴。
Shaker訓練は、喉頭挙上にアプローチして上部食道括約筋の開大を促す。

検証報告

・即時的効果の検証

Shaker訓練時に内視鏡で調べたところ食導入後部は開大している。
喉頭挙上が関係しているかは筋電図により舌骨上筋群・舌骨下筋群活動が確認。
運動負荷効果あり。

・長期的効果の検証

食導入後部開大幅増加。
全般的な嚥下機能の改善。
喉頭挙上筋の耐久性向上。

実際としては

嚥下後誤嚥や梨状陥凹の食塊残留のある方に限定されている。
全く喉頭挙上が起きない方には使いづらいとのこと。
臨床上では、上記方法のように行える人は少ない。
施行しても2週間で半分が脱落。目的外のところの疲労あり訓練継続ができない。心拍数など、心血管系への影響、運動負荷が大きいため。
頭部頸部の複合屈曲位のため、胸鎖乳突筋が特に疲労して運動の制限がでてしまうとの報告あり。
ある論文では、まず、胸鎖乳突筋の耐久性が上がり、その後舌骨上筋群・舌骨下筋群への効果があるとの記載あり。

体力のない方には、頭を支えるなどの徒手的な方法を取り入れるなどの工夫も必要で、等尺性運動から、等張性運動を加えていくなど、最終的には1人でできる訓練につなげていくといった、効果的段階的な施行が望ましいと考えられている。

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