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Foix-Chavany-Marie症候群(FCMS) 嚥下障害

Foix - Chavany - Marie 症候群( FCMS ) 嚥下障害 Foix 、  Chavany 、  Marie らは、 1926 年に顔面―咽頭―舌一咀嚼筋の随意運動が障害されているにもかかわらず情動性、自動性、反射性の運動が保たれ、自動運動と随意運動が解離している症例を報告しました。原著論文の著者の名を冠して Foix - Chavany - Marie 症候群( FCMS )と称されましたが、その病変局在から、前弁蓋部症候群( anterior   operculum   syndrome )ともよばれています。症候学的には、構音障害、舌・咀嚼・咽頭筋麻痺、嚥下障害、両側性の下半分の顔面麻痺を特徴とします。 FCMS 患者で最も問題になるのが、構音障害、発声障害によるコミュニケーション障害と嚥下障害であり、リハビリテーション医療の対象となる問題点を数多く有します。 FCMS の嚥下障害に関連する症候、所見としては、顔面麻痺による口唇閉鎖障害、咀嚼筋麻痺による食塊形成障害、舌の運動障害による送り込み障害、咽頭反射の減弱ないし消失等がみられる反面、声帯麻痺、味覚障害はなく、嚥下反射は保たれています。

舌根沈下の対応

舌根沈下の対応 ●急性期意識障害下での舌根沈下については救急処置が重要となる。 ●安定期になって意識障害がない状態でも舌根沈下を起こしている患者での対応について 問題は口呼吸になっていることだが、その原因として、小下顎症などの顎形態異常、扁桃肥大やアデノイドによる咽喉頭異常、鼻中隔弯曲症や副鼻腔炎、ポリープなどの鼻疾患といった器質的な原因がある場合があるので、耳鼻科に相談すると良いだろう。 また、肥満やベンゾジアゼピン系の睡眠薬などの影響もあるので、注意する必要がある。 舌根沈下を防ぐ体位を工夫することも重要となる。舌根沈下の患者を仰臥位にすると、肩枕などを利用しない限り、どうしても舌根沈下してしまう。そこで耳介や鼻や口が圧迫されないような円型枕などを工夫して、右側臥位や腹臥位をとらせる場合もある。 これにより舌根沈下を防ぐことができ、口を閉じれば鼻呼吸の誘導もできることになる。少なくとも日に何度か腹臥位をとることは、沈下性肺炎の予防や排痰にも非常に有用である。 患者が指示に従える状態であれば、表情筋や舌のリハビリテーションも行ったほうが良い。絶えず口呼吸になっている患者ではとくに口輪筋が弱っており、唇を閉じにくく舌の筋肉も緩みがちになる。そういった症状の患者には、舌を思いきり前に出す運動や、唇をきつくすぼめた状態にして舌で上あごを強く押し上げる運動などは効果的と言われている。 また、自費対応となるが、歯科に依頼して下顎が後ろに落ち込んで舌根沈下をきたさないように、下顎を少し突き出した形で歯形をとりスプリント(マウスピース)を作製してもらう対応もある。 舌根沈下で低酸素状態が続くと全身に悪影響を及ぼし、高血圧や心血管疾患、糖尿病などになりやすくなったり、昼間の眠気から昼夜逆転や転倒・転落事故につながることもありますので、舌根沈下に対しの対応は、非常に大切なことである。

眼球運動障害 瞳孔不同 対光反射消失

眼球運動の障害や瞳孔不同、対光反射の消失は、患者が重篤な状態に陥っている可能性を示す。脳死判定基準の中にも、瞳孔の散大と固定、対光反射の消失がある。たとえば、脳幹出血を起こすと眼球運動の中枢障害による正中位固定や、交感神経障害による著しい縮瞳( pinpointpupil )などの特徴的な眼症状を示す。瞳孔径や対光反射の異常は、出血やヘルニアの早期発見につながるため、重要な観察ポイントとなる。 眼症状の観察 対光反射の有無は、光を当てた側の瞳孔反射である直接対光反射、反対側の間接対光反射で評価する。 反射の程度は迅速・緩慢・消失の三段階で示す。 さらに、眼球偏位や瞳孔径の異常がないか観察する。 病側の眼瞼下垂は動眼神経麻痺の可能性があり、眼球運動の異常は動眼、滑車、外転神経の異常を示す。これらは、中脳や橋、頭蓋底部の異常のサインとなるため、重要な観察ポイントとなる。 観察の注意点 瞳孔径 瞳孔径は周囲の光量に影響を受けるため、夜間消灯後は、日中と同じく照明を点け、光に慣れてから観察します。 対光反射 対光反射には直接反射・間接反射があり、耳側から光を入れる必要があります。 LED などの強い光や、長時間光を当てることがないようにします。

発語失行 apraxia of speech

発語失行 apraxia of speech 「発語失行」は、「脳損傷の結果音素の随意的産生のために発話筋群の位置づけ( positioning )と筋運動の系列化をプログラムする能力が損なわれたために生じる構音の障害である」と Deal & Darley )により定義されています。 「発語失行」は「話す」モダリティーに限定された純粋型の障害であり、すべてのモダリティー(聞く、話す、読む、書く)にわたる言語機能の障害である失語とも、発話運動に関わる神経・筋の障害である運動障害性構音障害( dysarthrla )とも異なる高次の発話運動障害と考えられています。 「発語失行」は、多様な症候である可能性に加えて、実際には dysrthrla や失語を合併する場合がほとんどです。 鑑別診断のために、自発話の観察や負荷発話試験失語症検査を行います。 自発話は、問診や会話の中で、声・構音・プロソディー(音の長さ、音の強さ、音の高さ、リズム、発話速度断綴性(音節のとぎれ))の観察を行います。 負荷発話試験では、 ①      母音の引き伸ばし(できるだけあーと言い続ける) ②      単音節の繰り返し(パパパパ、タタタタ、カカカカ) ③      3音節の繰り返し(パタカパタカパタカ) を行います。 ①では発声持続の特徴、声質声量などをみます。②では、主要な構音器官の交互反復運動の速さ・正確さ・リズムをみます。③でも、速さ・正確さ・リズムをみますが、異なる構音器官を順次に用いるので②より高位の神経機構が関与します。 合併する失語の有無や重症度によって実際の症状の様相がかなり異なることにより、鑑別診断には高度の技術を要します。 構音障害( dysarthrla )では、声に何らかの異常が現れます。 声量低下・発声持続時間の短縮、声質の変化(気息性、粗槌性、努力性、無力性)などです。 これに対して発語失行では、声には異常がみられず、声質・声量・発声持続とも正常です。例外としては、発語失行でも病初期や非常に重度の場合、発声も随意的にはできないことがあります。 発語失行にお...

嚥下障害と咳嗽

嚥下障害と咳嗽 咳嗽は気道の浄化における重要な防御機構であり、十分に強い咳噺は、嚥下障害を有する患者の誤嚥リスクを抑制します。 血管障害患者( SPD )の最大咳流速( PCF )の維持には呼吸機能特に予備吸気量( IRV )が重要であるとの報告がされています。 最大咳流速( PCF )を維持・改善するためには通常の訓練に加えて吸気の有効性を高めるためのトレーニングを早い段階から開始することが重要であると言われています。

STAI 状態・特性不安検査

STAI   状態・特性不安検査 STAI は、不安になりやすい性格傾向(特性不安)と刻々と変化する一過性の不安状態(状態不安)とに区別して測定できる点が特徴です。 Spielberger,C.D. による「不安の特性・状態モデル」に基づいて作成された心理テストであり、 1970 年に STAI-FormX が発表されました。その日本版が 三京房 から発行されています。特性不安尺度は MAS と同様に個人の性格特性や症状の把握に利用されており、状態不安尺度はストレス事態での情動変動や臨床的処置の直接的効果の検討などに用いられています。その後いくつかの修正が加えられ、 1983 年に STAI-Form Y が発表されました。この STAI-Form Y に改良を重ね、日本の文化的要因を考慮して開発された日本版が新版 STAI ( STAI-Form JYZ )として 実務教育出版 から発行されています。

顕在性不安検査(MAS)

顕在性不安検査( MAS ) MAS は、慢性的な不安を測定するための代表的な心理テストで、身体的・精神的な徴候として表出される不安を測定しその程度を評価します。 1953 年に Taylor, J.A. によって開発され、テイラー不安検査とも呼ばれています。ミネソタ多面人格目録( MMPI )から、不安に関係する項目を抽出して作成されています。主として性格特性としての不安を測定する尺度で、個人の比較的安定した顕在的な不安傾向を測定します。不安の測定において臨床的に定評のあるテストであり、スクリーニング、疾病別の患者像の理解、治療効果の指標として有効です。 Taylor ・安部・高石の構成による日本版 MAS が三京房から発行されています。 適用範囲: 16 才~ 医科診療・点数: D-285-(1)   80 点