毎朝、園や学校へ行く前の時間はバタバタしがち。「早く準備しなさい!」「持ち物はちゃんと入れたの?」そんな声かけが、日常になっていませんか?
子どもが自分でテキパキと準備をしてくれたら…と願うのは親心ですが、ただ急かしたり、一方的に指示したりするだけでは、なかなかうまくいかないものです。時には、子ども自身も「どうしたらいいかわからない」「苦手だな」と感じていることがあります。
今日は、子どもが少しずつ「自分でできた!」という自信を持ち、自立して準備を進められるようになるための、具体的なサポート方法についてご紹介します。
1. まずは「一緒に」確認することから始めよう
特に小学校低学年のお子さんや、新しい環境に慣れていないお子さんの場合、先生からの指示を正確に理解したり、覚えていたりするのが難しいこともあります。連絡帳に書いてあっても、それを見て準備するという習慣がまだ身についていないかもしれません。
まずは、夜寝る前などに、親子で一緒に明日必要なものを確認する時間を作りましょう。「明日は体育があるから体操着が必要だね」「図工で絵の具を使うんだったね」など、具体的に声に出して確認することで、子ども自身も意識しやすくなります。
朝、子どもが一人で準備をするときも、すぐに「自分でやりなさい!」と突き放すのではなく、困っていたら手伝いを求められる雰囲気や、親子で協力しながら進められる関係性を大切にしましょう。
2. 「持ち物カード」で準備を”見える化”!
毎日同じようでいて、曜日によって微妙に持ち物が変わることもありますよね。そこでおすすめなのが「持ち物カード」の活用です。
「ハンカチ」「ティッシュ」「おてふき」「コップ」など、必要な持ち物を一つずつカードに書き出します。
文字だけでなく、イラストや写真を添えると、まだ字を読むのが得意でないお子さんにも分かりやすくなります。
カードを準備する順番に並べておけば、「次はこれを入れるんだな」と見通しが立ちやすくなります。
どこまで準備できたか、親子で一緒に確認するのにも役立ちます。
カードにお子さんの好きなキャラクターのシールを貼ったり、イラストを描いたりするだけで、準備そのものが少し楽しくなるかもしれません。
お子さんの発達段階や持ち物の種類に合わせて、カードの枚数や内容を調整してみてください。
3. 連絡帳の工夫と「やることリスト」
先生の話を聞きながら、連絡帳に必要なことを正確に書き写すのが難しいお子さんもいます。そんな時は、無理強いするのではなく、他の方法を考えてみましょう。
可能であれば、先生に許可を得て、連絡帳をスマートフォンで写真に撮るという方法もあります。
オリジナルの「やることリスト」や「特別な連絡帳」を作るのも効果的です。例えば、「体操着」「上履き」「絵の具セット」など、持ち物ごとに小さなカードを作り、必要な日に連絡帳の決まった場所に貼る、という方法もあります。
準備ができたらチェックマークを入れる欄を作るなど、達成感を感じられる工夫も大切です。「持ち物を揃えたらOK」「カバンに入れたらチェック!」といった小さなステップで、自分で確認する習慣と自信を育てましょう。
4. 忘れ物をしても責めないで。”つらい経験”を繰り返さない
もし、お子さんが忘れ物をしてしまっても、頭ごなしに叱ったり、責めたりするのは避けましょう。忘れ物をすれば、困るのはお子さん自身です。お友達に借りたり、活動に参加できなかったりする中で、「次は気をつけよう」と学ぶこともあります。
しかし、親から強く責められた経験は、「どうせ自分はできないんだ」という自信喪失につながりかねません。「こうなると困るから、次はこうしようね」と、失敗を次の学びにつなげるような関わりを心がけましょう。大切なのは、準備ができないことを責めるのではなく、どうすればできるようになるかを一緒に考え、サポートしていく姿勢です。
まとめ
子どもの「自分でできた!」を育むためには、時間と根気、そして親のちょっとした工夫が必要です。
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