脳内側部の病巣 記憶障害 Papez回路





脳内側部の病巣 記憶障害 Papez回路

脳内側部は脳梗塞、ヘルペス脳炎、前交通動脈瘤破裂等で損傷され、様々な記憶障害(前向性健忘と逆向性健忘)を起こします。

また時に、作話(作り話)を伴うことがあります。

新しいことを覚える近時記憶について最も重要なのはPapez の回路です。

Papez の回路は、海馬―脳弓―乳頭体―視床前核―帯状束―(脳梁膨大後域)―海馬という構成からなり脳の内側に位置します。

そのため、記憶障害は、運動麻痺や言語の障害とは独立して起こることが多いと言われています。
Papez の回路のうちのどこかが損傷されると、新しいことが覚えられない前向性健忘が生じます。
さらにこの回路を超えて病巣範囲が拡大すると、発症時点よりも遡って思い出せない逆向性健忘を伴いやすくなります。

前交通動脈瘤破裂では、前脳基底部が損傷され、記憶項目の組織化と時間順序の障害からなる特徴的な健忘が起こります。
病巣範囲が拡大して前頭葉眼窩面から内側面の損傷が加わると、しばしば現実とは異なる空想的な内容の作話が自発的に産出されることがあるようです。