右半球の脳卒中と空間性注意のネットワーク





右半球の脳卒中と空間性注意のネットワーク


右半球の中大脳動脈領域の脳梗塞や被殻出血では、左片麻痺に加えて、半側空間無視が起こることがあります。
半側空間無視とは、身体から見て病巣と対側の刺激を発見して反応したり、その方向を向くことの障害のことを言います。
頭部や視線の動きを自由にした状況で生じる症状であり、多くの生活場面に無視症状が現れます。

空間性注意の神経ネットワークを構成する皮質領域は、下頭頂小葉(角回と縁上回)と下前頭回後部と言われています。

両者は上縦束で結ばれ、さらにそれぞれ内包後脚と前脚の白質線維を介して視床と結ばれ、基本的な空間性注意のネットワークを構成していると言われています。

後方の下頭頂小葉病巣では感覚表象に依存した無視として、線分二等分や横書き単語の読みにおける無視が起こり、前方の下前頭回後部病巣では探索運動に依存した無視として、抹消試験や探索を伴う日常的課題における無視が起こりやすいと言われています。