褥瘡と廃用症候群





褥瘡と廃用症候群

褥瘡とは体の接触面から受ける圧力によって、組織の毛細血管が閉塞したために血管の灌流域が壊死に陥ってしまう病態です。

一般的には褥瘡の発生は外力の大きさと外力が作用している時間が主な決定因子であるとされていますがが、生体側の全身状態または外力を受ける局所の状態にも左右されます。
特に骨の突出部位に外力が集中されやすく、褥瘡発生の好発部位となります。

廃用症候群では同じ姿勢を長時間とることにより、外力の作用時間が長くなり、さらに生体側の全身状態も悪いことが多いため褥瘡が発生しやすい。

対策としては、褥瘡の成因から圧迫圧の分散、外力の作用時間の短縮、全身の栄養状態の改善、局所の皮膚状態の改善などが挙げられます。手術療法も有力な手段です。