タイムアップアンドゴーテスト TUG:Timed Up and Go Test





タイムアップアンドゴーテスト TUG:Timed Up and Go Test


【教示】


回目は、いつも歩いている速さで、3m先のポールを回ってきてください。
回る方向はどちらでもかまいません。戻ってきたらすぐに椅子に腰掛けてください。
回目は、出来る限り早く歩いて、3m先のポールを回ってきてください。」


【道具】


ストップウォッチ、椅子、コーン

【測定方法】

  1. 開始肢位は背もたれに軽くもたれかけ、手は大腿部の上に置いた姿勢とします。その際、両足が床に着くように配慮します。
  2. 椅子から立ち上がり、3m先の目印を回って、再び椅子に座るまでの時間を測定します。0m地点は椅子の前脚とし、3m地点はコーンの中心とします。
  3. 測定者の掛け声に従い、一連の動作を「通常の歩行速度」と「最大の歩行速度」 1 回ずつ(計2回)行ってもらいます。
  4. E-SAS に用いるのは「最大の歩行速度」での値とします。
  5. 測定者は対象者の身体の一部が動き出すときからお尻が接地するまでの時間を計測します。厳密な規定ではなく、立ってから座るまでとご理解ください。
  6. コーンの回り方は対象者の自由とします。
  7. 2 回の測定後、小さい値(速い時間)の方を採用とし、秒数の小数点以下 1 までをご記入ください。(2 桁目は四捨五入)
  8. 日常生活において歩行補助具を使用している場合には、そのままご使用ください。
  9. 椅子については、オリジナルは肘掛タイプですが、肘掛が無くても構いません。

【 注意すること 】



  • 対象者がコーンを回るときに転倒の恐れが高く、座るときに勢いがつきすぎて倒れたりする恐れがあるため、測定者は注意を払うようお願いします。(特に畳の上は滑りやすいので要注意)
  • 重要なのは、検査間で測定の条件が異ならないことです。(評価の基準、評価者の技術など)

【カットオフ値】


13.5秒:転倒予測
20秒:屋外外出可能
30秒以上:日常生活動作に要介助