赤ちゃんの最初の微笑み【社会的微笑】とは?

生まれたばかりの新生児の微笑みの意味とは?

生まれたばかりの新生児でも、「微笑」は自発的に生じています。
新生児室で出生直後の子どもとの対面で、周囲の大人が「ほら、笑った、笑った」と言って喜ぶ光景はごく当たり前のように見られるものです。
はたして、この「微笑」は、新生児は本当に「笑っている」のでしょうか?
新生児や乳児を観察していると、こうした出生直後の「微笑」は何か特定の刺激に誘発されて生じるものでもなく、また特定の誰かに向けられたものでもないようです。
そう考えると、この出生直後の「微笑」を私たちが通常理解している「徴笑」と同じ意味と考えるわけにはいかないと思います。
これまでのいろいろな研究で、生後2〜3ヶ月で乳児は特定の視覚刺激に対して明らかに「微笑み」という反応をすることが確かめられています。
誰かが乳児の顔を覗き込んで「にっこりする」とそれに対して乳児も「にっこりする」という社会的微笑と呼ばれる現象も明らかになっています。
また、視覚刺激に対しては、生後4〜5ヶ月になると人の声によく反応するようになり、それが「微笑」という反応の形をとることがあります。

赤ちゃんは大人に対して微笑する

新生児や乳児は、「微笑」を明らかに人に対して、それも大人に対して行っていることがわかっています。
動物行動心理科学の研究で、幼児体型の重要性が指摘されてます。
哺乳動物に限らず多くの動物たちの幼少期は大きな丸い顔という「かわいらしさ」を共通しています。
このことは、親に愛情を注いでもらったり、保護してもらったり、場合によっては、敵からでさえ生き延びることに有利に働いているはずです。
一人では、生きていけない人間の赤ちゃんは、その容姿の「かわいらしさ」に加えて「微笑」という大きな武器で大人の特に親の関心を惹こうとしているのかもしれません。