錯語(失語症の症状)

錯語(失語症の症状)

喚語障害の一つで、目標とする語が推定出来る程度の音の誤り、あるいは語の誤りの総称です。

音韻性錯語

例えば、「りんご」と言おうとしたのにもかかわらず「にんご」と音の一部を誤った場合を音韻性錯語あるいは、字性錯語と言います。

語性錯語

例えば、「ねこ」と言おうとしたのにもかかわらず「いぬ」や「とけい」など別に実在する日本語に誤った場合を語性錯語と言います。 「ねこ」を「いぬ」と意味関連性のある言葉と誤った語性錯語を[意味性錯語]といいます。 また、「ねこ」を「とけい」と全く違ったカテゴリーと誤ったものを[無関連錯語]といいます。

注意したい点

ここで注意したいのが、音韻性錯語です。音韻性錯語の名称からは、その誤りの性質が音韻の選択にあることを示唆していますが、実際は発話された結果から判断せざるを得ないため、音韻選択の時点では正しく選択できたものの、構音プログラムの段階での音の置換や付加、省略など発語失行による音の誤りが生じても区別することが難しいことです。
音韻性錯語と発語失行の特徴は下記を参考下さい。