舌抵抗訓練(Tonguestrengtheningexercises)

舌抵抗訓練(Tonguestrengtheningexercises)

等尺性筋収縮を要求する抵抗運動により舌の筋力を増強し、舌の容積も増大させることで、舌による食塊の送り込みや口腔、咽頭内圧を高めることを目指す訓練です。
舌の口蓋への押し付け訓練による舌骨上筋群の筋力増強効果も期待されており、喉頭挙上、食道入口部開大を目指した訓練としての適応も考えられています。

比較的簡便で安全に実施できるため、廃用等により舌の筋力の低下した患者をはじめ多くの摂食嚥下障害患者の間接訓練として用いられています。
具体的方法としては、舌を口蓋に対して押し付けたり、舌圧子を用いて舌に負荷をかけるような抵抗運動を行ったりします。
どのような障害に対してどのような方法でどの程度の力で行うかといった診断法や訓練法が確立されているわけではなく、患者の耐久性等を考慮しながらそれぞれの臨床現場で行われているのが現状です。

最近では、舌圧測定装置を用いた方法も検討されています。
科学的根拠としては、若年健常者や健常高齢者で舌抵抗訓練により舌の筋力が増強したという結果が得られています。
脳卒中後の嚥下障害患者に本訓練を適用することで舌筋力の増加と嚥下能力の改善があったことも示されています。
口腔腫瘍術後の患者や慢性期の患者での症例報告も見受けられています。