3つの側面を持つ歩行

3つの側面を持つ歩行

歩行運動には3つの側面があると言われています。

一つ目は、正確な制御を必要とする随意的な歩行動作です。

歩行の開始や障害物を回避する足の動きがこれに相当します。

この随意的な歩行のプロセスには大脳皮質と大脳基底核(基底核)、そして小脳から構成される認知ループと運動ループの活動が必要です。

二つ目は、捕食や逃避、逃走などの情動行動です(情動的プロセス)。

大脳辺縁系(辺縁系)や視床下部から脳幹への投射系がこれに関与しています。

情動行動では、これを誘発する信号の種類にかかわらず歩行や筋緊張の亢進など定型的な運動パターンが誘発されます。

三つ目は、自動的プロセスです。 随意運動も情動行動も、歩行におけるリズミカルな四肢(手足)の運動や、その際の姿勢制御には、脳幹・脊髄における感覚一運動統合が必要です。

このプロセスは無意識かつ自動的に遂行されます(自動的プロセス)。

生得的なパターン運動(嚥下・砲撃・サッケードなど)もこれに含まれています。