神経障害性疼痛

神経障害性疼痛

神経障害性疼痛は末梢および中枢神経の損傷を基盤とし、受傷から時間を経て発生する激しい痛みです。

切断し失われたはずの四肢に痛みを覚える幻肢痛(phantom limb pain)、脳卒中後疼痛、視床痛、帯状庖疹後疼痛、腰痛症などは神経障害性疾痛であり、慢性疼痛の形をとりやすいです。 また、糖尿病性神経障害は動脈硬化から生じる侵害受容性疼痛も加わっています。

神経障害性疼痛は以下の症状があります。

知覚過敏(hyperalgesia):少し触れても飛び上がるほど痛い、などと表現され、軽微な痛み刺激でも激しい痛みとして感じてしまう症状です。

異常感覚(dysesthesia):不快な異常感覚を伴う自発痛。「しびれるよう」な、「灼けるよう」な、「ピリピリ」「じりじり」するような痛みとして表現される症状です。

アロディニア(allodynia、異痛症):シャワーを浴びても痛い、衣服が擦れても痛いなど、本来痛みを発生しない軽い触刺激でも痛みを引き起こす症状です。
他人には大げさでヒステリックな表現として受け取られやすく、時に詐病の汚名も着せられてしまいます。
アロディニアには、脊髄後角での痛覚神経線維であるAδ、C線維が頻回に刺激されることにより触覚の神経線維であるAβ線維の興奮が惹起され、そのうち痛み刺激が加わらなくとも痛みが生じるという中枢性感作が成立します。