失語症の重症度と予後

失語症の重症度と予後

失語症の重症度、その予後は、発症年齢、病前の言語能力、病変部位、広さ、発症初期の言語症状、言語の側性化など複合的な要因がかかわります。

失語症の病因が血管障害の場合は、病変が大きいほど回復が遅い、あるいは回復が困難であることが示されています。

病変部位に関しては、脳の前方病変による非流暢性失語の場合、Broca領野の最深部、中心前回、中心後回下部の深部に病巣があると、非流暢性発話が長期間持続するという報告があります。
Wernicke失語では、中側頭回に病変が広がる場合は、回復が遅いという報告などがあります。
失語症の長期的な回復には、病巣側の機能回復だけではなく、非言語半球の関与もあると推測されています。

脳の機能面の評価には、脳血流シンチグラフイが用いられ、定量的な評価も可能となっています。頭部MRIで認められる病巣よりも、広範囲に血流が低下している場合があり、このときには、回復に時間がかかる可能性があります。