純粋語唖と伝導失語

純粋語唖と伝導失語

純粋語唖と伝導失語は症状と病巣の対応関係が明らかです。

純粋語唖は、Wernicke―Lichtheimの図式では、皮質下運動失語の範疇に入ります。
基本的には失語の要素を欠き、発話面において失構音のみ呈するのが特徴です。
しかし、実際には軽度の書字障害を伴うこともあります。
失構音は、構音障害とは異なり、誤りかたに一貫性がありません。
顔面失行、軽度の上肢の筋力の低下を伴うこともあるが、必発ではありません。
発症当初から純粋語唖を呈する場合と、Broca失語が軽快する過程で同様の症状をきたす場合があります。病巣は、左中心前回下部の病巣で生じる。

伝導失語は、聴覚理解が良好な流暢性失語で、音韻性錯語の頻出が発話の特徴です。
復唱、呼称、音読にも音韻性錯語は現れます。復唱において最も音韻性錯語が目立ち、特に文節が長くなると顕著となります。Wernicke失語と異なる点は、聴覚理解が保持され、 さらに自己の発話の間違いに気づいていることであす。
自己修正をし、何度も言い直す接近行動を認めます。書字にも音韻性錯書を認めます。
病巣は、左縁上回皮質、皮質下を含んでいます。