全失語

全失語

言語の基本要素である「聴く」「話す」「書く」「読む」の能力が重度に障害された状態です。
ブローカ領野とウェルニッケ領野を含む左中大脳動脈領域の広範な障害で出現してきます。
通常、右の片麻痺や感覚障害も重度です。
主幹動脈の血栓閉塞(左内頸動脈閉塞症)では、深部型境界域梗塞例で全失語をみることがあります。
この場合、形態画像による病巣は深部白質のみに限局しているようにみえますが、機能画像でみると、言語野を含む大脳皮質領域にも広範な脳循環代謝の障害を見ることができます。
形態画像と機能画像の顕著な解離をきたす状態となります。