ICU関連筋力低下 (ICU-AW)

ICU関連筋力低下 (ICU-AW)

ICUに入室する重症患者には、明らかに骨折などのような運動器疾患や脳卒中などの神経疾患を伴わない場合でも筋力低下を併発する患者がいる。
このような筋力低下をICU acquired weakness(ICU-AW)と呼ばれている。
原因として全身性の炎症や、血糖値上昇による末梢神経の微小循環障害、神経軸索障害、筋肉の蛋白異化、筋不活動によるものなど、いくつかの要因が重なり生じるといわれている。
ICU-AWが発症しやすい患者は、全身性炎症、多臓器不全、高血糖、ステロイドや神経筋遮断薬投与、ベッド上安静により筋活動が低下していることなどが挙げられる。
予防するためには、ICUでの治療中からステロイドや筋弛緩薬の使用を最小限にすることや、血糖値や電解質のコントロール、栄養療法やリハビリテーションを考慮して行うことが大切となる。